「頼まれるまでやらない」が大正解…よく気づく人が陥りがちな「いつも私だけ忙しい」を脱出するスルーテク
■「頼る」も練習 3つのステップを踏みながら、頼る練習をしてみましょう。 ステップ1は、「確実に応えてくれる人に頼ってみる」。 まずは練習の段階です。たとえば、百貨店で受付の方に場所を聞いてみる。教えてもらったら笑顔で「ありがとうございます、助かります!」と言ってみましょう。 ステップ2は「知り合いへは、簡単な頼みごとから始める」。 家族や友人など、話しやすい相手に少しずつ頼ってみます。ごく簡単な頼みごとから始めてみましょう。「お醤油とって」でOK。 ステップ3は「家族や職場で日常的に頼る」。 練習で慣れてきたら、仕事でも頼ってみましょう。「頼んだら助けてもらえるんだ」とわかると、安心感が増えて、生きやすくなります。 ■先回りして相手を助けてしまうのはNG 繊細さんは相手の様子や周囲の状況を細やかに感じ取り、過去の出来事をもとに、「同僚の仕事はこのままじゃうまくいかないだろうな」「この調子だと、夫は風邪をひく」など、未来を予測します。相手よりも先に、相手の危機に気づくのです。 気づくのが早いからこそ、助けるタイミングも早い。でも、先回りして相手を助けることは、必ずしも良い結果をもたらしません。 相手が自分で気づかない限り、成長できずに同じ問題が繰り返されますし、「頼んでもないのに、手を出された」と感じることも。良かれと思ってやったことが、報われない結果になってしまうのです。 ■助けるのは、相手に頼まれてから まずは、手出しも助言もせずに見守ることが必要です。 「困ってるみたいだな」と思ってもグッと我慢。助けるのは、相手にはっきり言葉で頼まれてからにしてください。 「半自動的に助けてしまい、自分がイライラしてしまう」のはNG対応。 食器洗いから書類仕事まで、相手がやるべきことを手伝って自分を後回しにすると、「私ばかりやってる!」と苛立(いらだ)ちがつのります。 そうではなく、「しばらく見守り、頼まれてから助ける」のが正解です。 口出しや手出しをせずに、ただ同じ空間にいましょう。自分のことをしていると、相手が悩みを話し始めますが、そこで助けるのはまだ早いです。ただ話を聞いていると、助けが必要なのか、それとも自分でやるのか、相手自身が答えを出します。 助けるのは、はっきりお願いされたタイミングにしましょう。