「頼まれるまでやらない」が大正解…よく気づく人が陥りがちな「いつも私だけ忙しい」を脱出するスルーテク
「自分だけが忙しい」から脱出するにはどうすればよいのか。HSP専門カウンセラーの武田友紀さんは「多くの物事に気づく人は、すべてに対応していると仕事量が多くなり、忙しくなってしまう。周りにいる『自分よりも気づかない人』あるいは『気づいても対応しない人』の真似をして、気づいたことに片っ端から対応するのをやめるとよい」という――。 【図表】気づかない人を真似てみる ※本稿は、武田友紀著『イラスト版「繊細さん」の本 人間関係も仕事もラクになる方法、集めました』(飛鳥新社)の一部を再編集したものです。 ■「いつも私だけ忙しい」をなくす頭のいい方法 繊細さんは、作業する、メールを見る、といったごく普通の行動をしているだけで、改善点や誰も手をつけていない仕事に気づきます。非・繊細さんよりも多くの物事に気づくため、すべてに対応していると仕事量が多くなり、忙しくなってしまうのです。 自分の行動を「気づく」と「対応する」に分けてみましょう。気づくのはOKです。「気づく・気づかない」は、自分の意志でコントロールできるものではないからです。 大切なのは、対応するかどうかを自分で選ぶこと。 やりたいかどうかや自分のキャパシティをみて、対応するのか、放っておくのか、他の人に任せるのかを判断していきましょう。 「気づく」と「対応する」を分ける 忙しいときほど、まずは落ち着きましょう。気づいたことに片っ端から対応するのではなく、いったんすべて脇に置くこと。そして重要なものから順に、ひとつひとつやっていきましょう。 気づかない人を真似てみる 職場を見渡すと「自分よりも気づかない人」あるいは「気づいても対応しない人」がいるはず。思い切ってそういう人を真似してみましょう。 マイルールを決めて対応を減らす 対応するかどうか毎回悩んでいるのなら「こういう場合はこうする」とマイルールを決めるのがおすすめ。自分ばかり電話を取って仕事が進まないなら、「3回に1回だけ取る」と決めるのです。自分が取らなければ他の人が取ってくれることに気づけるはずです。 人に頼るという発想を持つ 繊細さんは相手の状況や気持ちを深く考えるため、なかなか気軽に「手伝って」と言いにくいもの。人に頼るのは、自分が頼まなければ他の人も困ってしまうときや、体調が悪くて動けないときなど、よほどのときだけ、という人も。 ですが、元気に生きるには、まわりに頼ることがとても大事。まずは「人に頼る」という発想を持ってください。 「これを頼んだら迷惑だろうな」とひとりで考えるのではなく、ズバリ「◯◯してほしいけど、どうかな?」と相手に聞いてみましょう。 「無理そうだったら言ってね」のひと言をつけくわえるのがポイント。引き受けるかどうかの判断は相手に任せます。 相手が引き受けてくれたら、「OKしてくれたけど、本当に良かったのかな」などと考えず、「いいよ」と言ってくれた相手の判断を信じましょう。