【中京記念】展開の恩恵見込める“小倉巧者”ニホンピロキーフを推奨 セオ、アルナシームら指数上位馬も評価
小倉巧者で展開にも恵まれそうなニホンピロキーフ
小倉芝の中距離で3戦3勝の実績がある小倉巧者。3走前の関門橋Sでは4番枠から好スタートを決め、コントロールしながら好位の中目を確保。その後、前にスペースを作って中団の中目で我慢させて3角へ。3~4角では好位列の中目を通って押し上げ、4角で先頭列2頭の外に誘導。そこで少し置かれて2列目の外になったが、しぶとく伸びて先頭に。ラスト1Fでもしぶとく伸びて2馬身半差で完勝した。 このレースは小倉開催16日目かつ稍重発表のタフな馬場だったが、前後半5F61秒8-59秒9とかなりのスローペースで12番人気のマテンロウアレスが逃げて2着に粘る展開。後半勝負となったなか、上手く3~4角で位置を押し上げたのもあるが、2馬身半差をつけた内容はとても優秀だった。 次走のマイラーズCでは、まずまずのスタートから好位馬群の中目につける競馬で道中を進め、直線では序盤で外のソウルラッシュに食らいついた。ラスト1Fで内から捌いてきたセリフォスに差されたが、それでも同馬からは半馬身差の3着と好走した。 勝ち馬ソウルラッシュには2馬身1/4差と離されてしまったが、自己最高指数を記録。予想外の好走だったが、稍重でややペースが上がったことも良かったのだろう。時計の掛かる馬場で緩みなく流れる展開を、3~4角から仕掛けて差す競馬がベストだ。 前走の鳴尾記念は12着に大敗してしまったが、前々走で好走した疲れもあっただろうし、超高速馬場の緩みない流れで、速い時計への対応力が要求されたレースだった。そんななか、13番枠から位置を取りに行くも上手くいかず、1角では3頭分外を回り、その後も前に壁がないほど外を回り続け、大敗しても仕方のない内容だった。ある程度時計の掛かる馬場、セルバーグが刻むペース、外差し有利馬場のアドバンテージなど重なれば上位争いに加われるはず。本命に推したい。 ※パワーポイント指数(PP指数)とは? ●新馬・未勝利の平均勝ちタイムを基準「0」とし、それより価値が高ければマイナスで表示 例)セオの前走指数「-23」は、新馬・未勝利の平均勝ちタイムよりも2.3秒速い ●指数欄の背景色の緑は芝、茶色はダート ●能力値= (前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3 ●最高値とはその馬がこれまでに記録した一番高い指数 能力値と最高値ともに1位の馬は鉄板級。能力値上位馬は本命候補、最高値上位馬は穴馬候補 ライタープロフィール 山崎エリカ 類い稀な勝負強さで「負けない女」の異名をとる競馬研究家。独自に開発したPP指数を武器にレース分析し、高配当ゲットを狙う! netkeiba.com等で執筆。好きな馬は、強さと脆さが同居している、メジロパーマーのような逃げ馬。
山崎エリカ