物価高騰で食費が家計を圧迫。6割強が家計の収支に不満「夫が節約に協力しない」「空き家になった遠方の実家の維持費が負担」【家計の悩みアンケート】
物価やエネルギー価格の高騰は収まる気配がなく、円安はさらに進むばかり……。社会保障費の削減というニュースも伝わってきて、景気の悪い話題は尽きませんが、お金の多い少ないで一喜一憂するのは、もう終わりにしたいと思いませんか。物価高の打撃から浪費グセまで、家計の悩みを一挙公開。さらに、お金のプロ・横山光昭さんが、収支改善のポイントを伝授します(イラスト◎古谷充子 構成◎山田真理) 家計を圧迫している支出の一位は…? * * * * * * * ◆わが家の収支に満足している? 【「いいえ」と回答した人】 ●今年、近くの川が氾濫して床上浸水。急遽、エアコンや給湯器、ベッドなどの家具、畳を替えることになり、蓄えが少なくなってしまった (73歳・年金受給者) ●夫には「もったいない」という言葉が通じないので、今まで一人でみみっちく節約してきた。最近、このまま味気ない人生でいいのだろうかと思うが、私が自由に使えるお金はないのが現状 (65歳・主婦) ●パートの時間を増やしたいけれど、健康に不安がある(62歳・パート) ●普段は節約しているのに、時々数十万円単位の大きな買い物をしてしまう (87歳・年金受給者)
●有料老人ホームに入るためのお金がない。最期まで自宅で暮らすといっても、いつまで台所に立つことができるのか…… (70歳・主婦) ●光熱費も食費もすべて上がっているのに、夫の収入が不安定なうえに私の給料も上がらない (49歳・パート) ●空き家になった遠方の実家を管理するため、年に数回は帰省。固定資産税も馬鹿にならない (68歳・パート) ●間食のおやつに自分一人で月1万5000円も使っているので、節約しなければ(56歳・主婦)
◆家計を圧迫している支出は…(複数回答可) 物価高騰の影響で約6割が食費と回答。 「大好きなぶりかまが398円から750円に」「肉も野菜も高いので量を減らしている」と、嘆きの声が。 3位の水道光熱費は、値上げに加えて「今年の夏は暑くてエアコンを積極的に使用した」など、避けられない出費に悩む人が多かった
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