家を建てる予定があり、固定電話を契約するかどうか迷っています。スマホだけで十分だと思っているのですが、固定電話を使っている家庭ってどのくらいあるのでしょうか?
新しい家を建てる際に、固定電話を契約するべきか迷う方も多いでしょう。スマホだけでも生活が成り立つなかで、固定電話を導入する必要があるのか気になるものです。 また近年、固定電話を保有している世帯が減少傾向にあるといわれていますが、実際にはどの年代でどれほどの割合で固定電話が利用されているのか知りたい方も多くいるかもしれません。 そこで本記事では、固定電話を保有している世帯の割合や、メリット・デメリットを費用面のポイントも含めて解説します。 ▼町内会費の支払いを拒否したら「今後ゴミを捨てるな」と言われた! 本当に従う必要はあるの?
固定電話を使用している世帯の割合
政府統計の総合窓口に掲載されている「令和5年 通信利用動向調査」によると、固定電話を利用している世帯は、全体の57.9%ほどいます。年齢別の保有割合は、図表1の通りです。 図表1
出典:総務省「令和5年 通信利用動向調査 世帯全体編」より筆者作成 年齢別に割合を見てみると、40歳以下の保有率は10%に満たないですが、40歳以上になると一気に高くなることが分かります。特に50歳以上では7割以上、60代以上では8割近くの方が固定電話を所有しているようです。 固定電話の利用状況は年齢層による顕著な差が存在しているようです。携帯電話が普及する前は固定電話が生活に欠かせない存在だったため、年齢が高い世代にはその名残が強く残っていると考えられます。
固定電話を利用するメリット
固定電話を家庭に設置しておくことには、いくつかのメリットがあります。例えば、FAX機能付きの固定電話があれば、自宅からFAXを送信できます。仕事などでFAXが必要な場合には、わざわざコンビニに行く必要はありません。ビジネスでFAXの利用頻度が高い方にとっては、すぐに送信できる安心感があるでしょう。 また、固定電話のアナログ回線は、災害などによる停電にも強みがあります。多くの固定電話は、停電しても基地局が無事であれば通話が可能で、災害時に頼れる連絡手段として役立ちます。スマホの通信障害が発生している場合や故障してしまった場合でも、固定電話があれば活躍するでしょう。 また、固定電話の通話料金はサービスやキャリアによって異なりますが、携帯電話と比較して安価なケースがあります。例えば、全国一律の通話料金の設定などを通話頻度が高い方が利用すると、通信費の削減につながるでしょう。 さらに、IP電話を利用すればお得な料金での通話が可能です。電話をかける機会が多い方にとっては、費用面でのメリットも固定電話を利用する理由になるでしょう。