【パリ五輪注目選手】レブロン・ジェームズ(アメリカ代表)「39歳にして未だ頂点…バスケ界の“キング”」
■年末に40歳、今夏には息子がチームメートに
今年の年末には40歳を迎えるが、強靭な肉体から繰り出されるペイントアタックは脅威そのもの。味方の得点機会を演出するパスさばきも超一流で、史上有数のバスケットボールIQの持ち主でもある。しかもX(旧Twitter)アカウントのフォロワー数は5292万人超え、インスタグラムのアカウントでは1億5000万人以上とその影響力も絶大で、“年齢とアスリートを超越した男”と言っていいだろう。 レイカーズは今年のドラフト2巡目全体55位でブロニー・ジェームズを指名。レブロンがリーグ入りした後の2004年10月6日に生誕した長男は、今シーズンのどこかでレイカーズの一員として“NBA史上初の親子共演”を飾ることが期待されている。 サマーリーグでショットを決めることに苦戦してきたブロニーは、7月18日(現地時間17日、日付は以下同)のアトランタ・ホークス戦で12得点を奪い、15本連続で落としていた3ポイントもこの日は5本放って2本成功。試合後にブロニーは「とにかくアグレッシブであり続けるんだ。自分のショットが入っていなくても、アグレッシブでいるんだ」と父親から言われたと明かしていた。 ブロニーがラスベガスでサマーリーグに臨んでいるなか、父レブロンはアメリカ代表の一員としてパリオリンピックに向けて調整中。チームはアラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビでエキシビションマッチを2試合こなしてロンドンへ移動。今後は21日に南スーダン代表、23日にドイツ代表との試合を行ない、大会本戦を迎える。
■12年ぶりの代表活動、スター軍団をけん引
レブロンがアメリカ代表でプレーするのは、2012年のロンドン・オリンピック以来初。12年ぶりながら、ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)と共に非公式のキャプテンとしてチームを束ねている。両者は同じオハイオ州北東部のアクロン・ゼネラル・メディカル・センターで生まれ、レギュラーシーズンやプレーオフで何度も激突してきた好敵手でもある。 39歳で代表でも最年長ながら、レブロンはここまでの3試合すべてで先発を務めていて、初戦から順に7得点5リバウンド3アシスト3スティール、10得点3リバウンド3アシスト、11得点2アシストを記録。 カリーとのアリウープでダンクを決め、オフボールスクリーンでカリーのために体を張ってオープンを作り出したり、カリーの長距離砲をアシストするなど上々の連係を見せている。 コートで対戦する時は激しいバトルを演じるも、両者は互いにリスペクトしており、「バスケットボールのゲームは永遠に続くわけじゃない。(カリーのような)選手との関係を構築できる機会を無駄にしたくはないんだ」とレブロンは言う。 18日のセルビア戦でも、レブロンは空中へ跳び上がってバム・アデバヨ(ヒート)のパスを右腕1本でつかんでアリウープダンクをたたき込むなど見せ場を作った。チームは105-79で快勝したとはいえ、「俺たちにはまだ向上する余地がいくつもある」と話していたように、この男に慢心はない。 「これからもチームとしてうまくなり続けていきたいし、その機会を無駄にはしない。今夜の俺たちは良くなったんだと感じることができた」とも語っていたことから、レブロンはチームメートたちとのケミストリーをさらに高めてオリンピック本戦へ登場するに違いない。
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