国内外で人気の「おにぎり」。米不足問題を見つめることが未来につながる
「米不足」になってしまった背景は?
この夏、お米が手に入りづらい状況になったことは記憶に新しいと思います。 それにはさまざまな要因がありますが、その1つはそもそもお米の消費量が減っているために米が余らないよう供給量を調整しているなか、なにかのきっかけで需要が急に増えると手に入りづらくなってしまうのです。 異常気象も要因の1つ。地球“沸騰化”が現実味をおびる中、お米だけではなく、野菜や小麦粉、オリーブオイル、コーヒー等の飲料など食品の値上げが止まりません。 原材料の高騰のほか、物流費、円安、人件費などさまざまな要因が重なって、この10月に値上げした食品は実に2911品目に及びます(帝国データバンク調べ)。最近はスーパーで値段を見て思わず買うのを躊躇してしまうことも…。
すべての問題はつながっている
日本の食料自給率は38%と低く、多くを海外からの輸入に頼っています。 SDGsのそれぞれの課題がともに関連している「地続き」とよく言われますが、国外で起きている悪天候による不作や紛争などが、私たちの生活にダイレクトに影響してしまうのです。 生きるために必要な食が安定的に供給されることを「食の安全保障」という言い方をします。このままいくと日本の食料事情はいろいろな意味でピンチになるかもしれません。
お米を食べることが食料自給率向上の1つに
そんななか、おにぎり発祥の地で、「米の自給率」はほぼ100%の日本(参照:農林水産省)。お米を食べることが日本全体の食料自給率を上げることにもなり、食の安全保障につながります。 今はまさに新米の季節。今年のお米はできがよいと聞きました。まだ値段が高い状態は続いていますが、お米の味は毎年違うそうなので、いろいろなブランドを試してみるのもいいですね。 食の選択肢が多い日本ですが、改めて日本食に目を向けたり、お米文化を大切に守っていくことが食の持続可能性につながるのです。 詳しくは公式サイトをご覧ください。 【フジテレビ『フューチャーランナーズ』放送中】 SDGsを推進するため、ゴールに向かって奮闘している人たちを紹介しています。 毎週水曜22:54~23:00放送(関東ローカル) 公式サイトですべての放送回を見ることができます。コンセプトムービーはこちら
木幡美子