じつは、炭水化物と混ぜ合わせなければ「脂肪は燃えない」…! なんと、山頂ラーメンは「あなどれない山ごはん」だった
朝食や行動食に向きの食べ物・下山後のおすすめ食べ物
炭水化物を多く含む食物としては、デンプン質と呼ばれるご飯、パン、ビスケット、うどん、ラーメン、パスタなどが代表的です。朝食、行動食とも、自分が食べやすい食品を選び、後述のエネルギー計算もしたうえで、定期的に補給します。また糖分と呼ばれる、アメ、果汁グミ、チョコレートなどの甘いものも炭水化物の仲間です。これらは行動中の補給に適しています。 なお行動を終えた後には、炭水化物の補充はもちろんですが、タンパク質や脂肪の積極的な補給も心がけます。タンパク質は、登山によってダメージを受けた身体の組織を補修するためにも重要です。タンパク質を多く含む食品は、肉、魚、卵、乳製品、豆類などです。 * * * 続いて、水分や炭水化物の補給が足りないと起こるトラブルを見てみましょう。 また、解説中に、炭水化物を含む食品の例として、昼食でも人気のラーメンやパスタを挙げましたが、昼休み時の食物の摂り方にもちょっとした注意点があります。行動中の食品は、どれだけ持っていけば良いのか、どのように摂取したら良いのか、その目安となる計算式とあわせて、ご紹介します。 登山と身体の科学 運動生理学から見た合理的な登山術
山本 正嘉(鹿屋体育大学名誉教授)
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