「どんどん失敗してもいい」アース製薬 代表取締役社長CEO・川端克宜 若いビジネスマンに“失敗のススメ”その真意とは?
◆川端社長流“ビジネスマンの極意”
岡本:今、3年以内に離職して転職する割合は30パーセント以上と言われていて、数字が伸び続けているんですね。一方で、アース製薬さんは離職率がすごく低くてかなり印象的なんですよ。社員はどういった方が多いのでしょうか? 川端:古臭い考えかもしれないですけど、アース製薬のことを好きになってくれる人っていろんな人がいるんですよね。野球でたとえますけど、さまざまなポジションがあるじゃないですか。(仕事は)チームでできることですから、いろんな人が来てくれたらいいなと思っていますし、その思いが浸透しているのかなと感じています。 山本:続いての質問ですが、川端社長流のビジネスマンの極意を教えていただけますか? 川端:僕は「隣の芝生は青く見える」という言葉が好きなんですね。自分にも言えることですけど、あれやこれや話を聞くと他の人が羨ましく見えたり、「向こうに行けばいいことがあるんじゃないか」と思ったりするんですよ。 だけど今の社会って、そんないいことばかりあるわけがないんですよね。したい仕事があるか・ないかの軸で考えるのはアリだと思うんですけど、たとえば居心地のよさで考えてしまうと、次に行った先が本当に居心地がいいかなんてわからないじゃないですか。 山本:そうですね。 川端:そういう風に考えると「今の会社もアリなんじゃないかな」という思いにもなったりするんですよね。ビジネスの極意というか、前向きに考えられる方法ですね。 岡本:会社としてのビジョンはどのように掲げていらっしゃいますか? 川端:いい会社でありたいとか売り上げの目標はありますけど、それは日々の積み重ねだと思います。社員がいるので働きやすい環境を常々考えていければいいですね。自分なりに言うと「こだわりがないこだわり」があるんですよね。 世の中ってそんなにうまいこといくわけがないから、世の中の変化に対応していければいいやんか、ぐらいの感じです。こだわりをあまり持たずにやる、というこだわりがあればいいんじゃないかなと思っております。 山本:ありがとうございます。勉強になります!