国語デキない社会人でも書ける「魔法の文章テク」 問いと答えを整理すれば誰でも書けるように
■5つの質問は自己紹介にもなる この5つの質問に対する答えは、そっくりそのまま、自己紹介になると思いませんか? 「私はゴールデンウィークに友達とゴルフをして過ごしました。ゴルフをするのが趣味なのですが、あまり時間が取れないことが多いです。だからこそやっとゴルフに行けて、とても充実した時間を過ごせました。 最近嬉しかったのは、昨年末に会社の事業部が目標を超えたことで、悲しかったのは最近彼女にフラれたことです。好きな作品は坂口安吾の『堕落論』です。落ち込んだ出来事があったら、それを読んで元気をもらっています。友人からは『あまり自分からは話さないけれど、仲よくなると饒舌になるタイプ』と言われているので、ぜひ積極的に話しかけてほしいです」
これだけでもう、自己紹介の文章は完成ですよね。質問に対する回答をしていただけなのに、さっきはうまくできなかった自己紹介がすんなりできそうです。 これは、いろんな場面でも応用できます。 「こういうことに対して話をしてください! さあどうぞ! 」と言われると「ええっ? 何を言えばいいんだ?」と悩んでしまうことでしょう。でも、「インタビューをさせてください! これってなんでなんですか?」と質問をされたら、「それは、こういうことですよ」と答えることは、容易なのではないでしょうか。
インタビューで質問されたら答えられるのに、文章を書けと言われたら難しい。これは万人に共通する要素の1つであると言えます。 なぜ「インタビューで質問されたら答えられるのに、文章を書けと言われたら難しい」のでしょうか? ■文章を書くのは「問い」と「答え」を作る行為 この問いは、そもそもの前提が間違っています。「文章を作る」という行為は、そもそも、「問い」と「その答え」を作るための行為なのです。 例えば、読書感想文を書くのは、「1冊の本に対して、あなたはどんな感想を持ちましたか?」という質問に対する答えを作るという行為にほかなりませんよね。