アウディが48Vのマイルドハイブリッドエンジンを搭載した新型「A5」シリーズを公開
2つのインテリアディスプレイを備えた新しい操作コンセプト
新型A5に乗り込むと、まず目に入るのは、11.9インチのアウディバーチャルコックピットと、曲線デザインの14.5インチMMIパノラマディスプレイ。オプションで、10.9インチのMMIパッセンジャーディスプレイもデジタルステージを補完する。 優れたエルゴノミクスとシンプルでドライバー中心の操作性が、このコンセプトの開発において重要な要素であった。曲線デザインのパノラマディスプレイは、手が届きやすく操作しやすいように設計されている。 さらに新型A5モデルには、自然な言語を理解し、自主的に学習するアウディアシスタントが搭載されている。ドライバーは「Hey Audi」の音声コマンドや、ステアリングホイールのボタンでアシスタントを起動し、さまざまな車両機能の操作や、ナビゲーションの開始、一般的な知識に対するリクエストなどが可能。 また、アウディアシスタントが質問に答えられない場合、Microsoft AzureのOpenAIサービスを介して提供されるAIチャットボットのChatGPTが使用され、膨大なデータベースにアクセスして回答する。これらの機能はすべてアウディアシスタントに統合されているため、シームレスな体験を提供することができる。 そして新型A5モデルには、ヘッドアップディスプレイ(HUD)も新たに開発された。設置スペースを最大限に活用し、最適化されたディスプレーテクノロジーにより、視認領域が従来より85%以上広くなり、表示もさらに正確になった。 さらにHUDはカスタマイズ可能で、リクエストに応じて追加のコンテンツを表示することができ、速度やアシスタンスシステム、ナビゲーションの指示、メディア情報などを明確に表示する。さらに新設計のステアリングホイールの手元では、視線を道路から逸らすことなく、リストのスクロールや選択をすることができる。また、HUDを通じて電話の受発信も可能で、モデルや装備によって、追加の表示モードも用意されている。 なお音楽を楽しみたい方には、3Dサウンドとヘッドレストスピーカーを備えたBang & Olufsenプレミアムサウンドシステムがオプションで提供される。このシステムは、合計20個のスピーカーと810ワットの2つのアンプが、ユニークなオーディオ体験を提供し、優れた音響精度と自然な音質で乗員を魅了する。 またオプションのスポーツシートには、4つのスピーカーがフロントのヘッドレストに統合されており、パーソナルサラウンドサウンドを強化し、没入感のあるサウンド体験を提供。加えて、前後の座席間でバランスの取れた音響を実現する。 ヘッドレストスピーカーでの通話の音質も高く、音が車外に漏れず、フロントの乗員はプライベートな通話が可能。さらにナビゲーションの指示も運転者のヘッドレストに直接伝わり、ほかの乗員に耳を妨げることがない。 後編では、デジタルでカスタマイズ可能なLEDテクノロジーを採用したデイタイムランニングライト、リヤに装備された第2世代のデジタルOLEDリヤライトについて紹介していく。 関連情報:https://www.audi.co.jp/jp/web/ja.html 構成/土屋嘉久
@DIME編集部