駅名とテーマソングで知名度抜群「東武動物公園」どんなところ? 広大な「ハイブリッド・レジャーランド」の裏側
コースターは毎朝営業前に試運転をする。3度の試運転のうち、最後は自ら乗って確かめる。 「カワセミの場合は全体がよく見える一番後ろに乗って、何両目の振動が少し大きそうだとか、乗り心地を確認しています。毎日乗っていると自転車と変わらない感覚になりますよ」(吉川さん) そろそろ動物園ゾーンにも足を延ばしてみよう。動物園ゾーンの目玉は、なんといってもホワイトタイガーだ。入場ゲートの正面にもホワイトタイガーのお顔があしらわれていて、関東地方では東武動物公園だけで見ることにできるという“レアな動物”なのだ。
取材で訪れたときは、ちょうど保育園か幼稚園か、子どもたちが見学にやってきていた。 バックヤードをのぞかせてもらうと、飼育員さんがホワイトタイガーに肉をあげ、そこで立ち上がるタイミングで子どもたちとの記念撮影中。最近はこうしたサービスも提供しているのだという。 ■ライオンからホタルまで勢ぞろい 動物園ゾーンには、他にもライオンからキリン、ペンギン、アザラシ、ゾウ、カバ、シカ、サル、フラミンゴ、バイソン、さらにはホタルまで……と、まあ、ありとあらゆる動物たちが勢ぞろい。
中には「ふれあい動物の森」と名付けられたエリアもあって、ここではウサギやモルモット、ヤギなどの動物にエサをあげたり触ったりすることができる。ポニーの乗馬体験コーナーもあって、小さな馬場をぐるぐると。こうしたエリアまで用意されていれば、子どもたちならば何時間いても飽きることはなさそうだ。 そんな動物園ゾーンにも、いくつか工夫が行われている。たとえば、サル山だ。 「サル山は、以前は山が1つだけだったのですが、今年春のリニューアルで2つにしました。水辺と日陰もあって、サルも少しは涼を取れるんじゃないかな、と。実際に眺めていると、滝壺に飛び込むサルもいて、動きが大きくなってなかなか楽しいですよ」(鈴木さん)