有名キャリアコーチが解説。仕事を辞めたいと思ったときに自分に問うべき9つの質問
一つの仕事に縛られている方が常に安牌だという考え方があります。この考えは特に退職について考える場合に顕著です。健康保険の縛りがあるため、米国では英国よりもさらに仕事を辞めるのが困難です。しかし、自分に合っていないとわかっている仕事に留まることこそが最大のリスクです。実際、今は安定した給料があっても、保証や確実性はありません。明日解雇される可能性もあります。ですから、自分にとって何が合っているのかを考え、不確実性に対する許容度を高め始めることは価値があります。
自分がハマれるものは何か?
私は必ずしも副業を推奨したいわけではありませんが、フルタイムの仕事の傍らで探究や実験をすることで、自分がどこで成功できるかを見つけ出すことができると思います。どの分野だと楽しいと感じるか、自分と合致し、方向性が正しいと感じるものは何なのかを探してみてください。
クライアントと一緒に、私はさまざまな角度から、彼らの本当の自分の“ホットスポット”、つまり個人の興味や情熱が集中する分野や活動が見つかるようなブレインストーミングを行います。重要なのは、結果をあまり真剣に受け止めず、実現可能性などで自分自身を制限しないことです。必ずしもそれを実行する必要はなく、手掛かりを発掘する作業だと捉えてください。
例えば「何が自分を嫉妬させるのか」というテーマで考えてみましょう。あなたがうらやましいと思う10人のリストを作成し、1) なぜその人をうらやむのか、2) 自分もそうなるようにできることは何か、を書き出してください。この段階では、自分にできると思えなくても問題ないので、そこに到達するのに役立つ可能性のあるアクションを一つ考えてみましょう。
自分は何に怯えているのか
やりたいことを先延ばしにしたり、足がすくんでしまう原因の1つは恐怖です。何を恐れているのか、どう対処できるのかを自問してください。「失敗するのを恐れている」のか、「人に何か言われるかが怖い」のか。多くの場合、これらのことを言葉で表現できれば、不安がいくらか解消されます。 恐怖というのは奇妙なもので、二度と雇われないかもしれないと不安になると、私たちの思考は「無一文で、孤独で、落ち込んで死んでしまう」という所まで飛んでしまうことがあります。これは大きな飛躍ですが、恐怖を解きほぐしたり、目を向けたり、少なくとも和らげたりしなければ、その恐怖から抜け出せなくなる可能性があります。