有名キャリアコーチが解説。仕事を辞めたいと思ったときに自分に問うべき9つの質問
自分の経済状況を正しく把握する
私が最もよく耳にするのは、「仕事が嫌いだけど辞めるわけにはいかないし、他にどうやってお金を稼げばいいかわからない」というものです。私たちの多くは、「自分は二度と雇ってもらえないのではないか」という不安を抱いています。特に雇用市場が悪い業界ではそうです。このような漠然とした一般化は私たちを行き詰まらせる原因となるため、可能性について非常に具体的かつ現実的に考えることが大切です。
まずは自分の経済的な現実を把握してください。何にいくら使っているか、いくら貯金しているか、生活必需品は何か、などです。そして最悪のシナリオを考えてみてください。「この仕事を辞めたら、次の仕事を探すまでにどれくらいの期間を自分に与えることができるか。本当にお金を稼ぐ必要がある場合、万一のときの安全策は何か」といった具合です。「もう二度と働けない」という考えは頭の中で大きくなりがちで、圧倒されてしまうことが多いため、きちんと最悪のシナリオを考え、想像するほど悪い状況にはならないと理解することは役に立ちます。
確実な将来など存在しない、という事実と向き合う
目的志向で生きることが私たちにとって魅力に感じるのは、不確実性を取り払えるからです。私たちは今ではもはや存在しない、あるいはそもそも存在しないゲームのルールを教え込まれて生きてきました。一世代か二世代前までなら、企業への忠誠心がより強かったため、確実性が提供されていたかもしれません。 人々はより長く同じ仕事にとどまっていましたし、産業が急速に変化することもありませんでした。
しかし今日では、すべてが非常に急速に変化し、私たちは24時間、1年中休みなく働いており、特にコロナやAIなどの経験を通じて、(実は昔からそうだった)確実なものなど存在しない、という現実に直面せざるを得なくなっています。そこには祝福と呪いがあります。不確実であるということは私たちに怖さを感じさせるものですが、そこにはチャンスもあります。不確実性は起業家精神であり、革新であり、自分の道を切り開くことです。