有名キャリアコーチが解説。仕事を辞めたいと思ったときに自分に問うべき9つの質問
今の仕事は自分に合っていないかもしれない、もっと別の生き方があるかも……キャリアを進める中で迷いが生じたときに、私たちはどのような判断を下せば良いのだろうか。元Google社員で、米アレクサンドラ・オカシオ=コルテス下院議員を顧客に持つキャリアコーチ、メーガン・ヘラーが、次の行動を決めるための指針をアドバイス。 Photos: Getty Images From: Red Online
誰もが認める輝かしい経歴なのに……
Googleのニューヨークオフィスのトイレの床で泣きながら、メーガン・ヘラーは初めて自分には変化が必要だと気づいた。それまで彼女は「正しい」ことをすべてやってきた。成績はオールA、スタンフォード大学に進学し、卒業後数日でGoogleで素晴らしい仕事に就き、「セックス・アンド・ザ・シティ亅で主人公のキャリーが住んでいた通りのアパートに住んでいた。 彼女は文字通り“成功した”のだ。 しかし、その日にパニック発作を起こしてから、彼女は気がついた。自分は途方に暮れており、惨めな思いをしている、と。
Google社員からキャリアコーチに転身
ヘラーは、次に何をしたいのかは分かっていなかったが、決心して仕事を辞め、その後キャリアコーチとして何百人もの人が同じことをする手助けをしてきた(米国の政治家、アレクサンドリア・オカシオ=コルテスも彼女のクライアントの一人だ)。今日、彼女は充実した仕事生活を送るための鍵は、「目的志向で生きる」のをやめ、「方向志向で生きる」ことだと考える。
目的志向と方向志向の違い
目的志向の生き方とは、「何かを達成することこそが充実への道であると信じること」で、「自分の最高の人生は、神聖な10カ年計画の最後に待っている目的地であると信じること」だ。 では、方向志向で生きるとはどういうことだろうか。ヘラーはそれは「正確な目的地を知る必要はなく、気持ちの良い方向に進むことに焦点を移すこと」だと語る。彼女はどこにたどり着く必要があるのかと目的地ばかりを気にするのではなく、「この次のステップは方向性として正しいのか」と自分に問いかけるようにすることを提案している。 以下では、ヘラーが仕事生活で行き詰まっているときに自分自身に問いかけるべき、方向志向の概念を活用した9つの質問を解説している。ぜひ参考にしてほしい。