愛知県の大村秀章知事は27日、県庁で記者会見を行った。昨年の条例制定後、初めて迎えた「あいち県民の日」について、「平日に学校を休めることが年度当初にアナウンスされ、子育て世帯には計画が立てやすくてよかったという声を聞いている。季節的にもよく、総じて好評だったのでは」などと手応えを示した。 【動画】愛知県・大村知事が会見　初の「あいち県民の日」（2023年11月27日）

「どうしても休めない人はいる」　来年に向け改善へ

［写真］愛知県の大村秀章知事＝27日、愛知県庁で

　昨年の県政150周年を機に、現在の愛知県が誕生した11月27日を「あいち県民の日」とする条例が定められた。これに合わせて今年は11月21日からの1週間を「あいちウィーク」とし、そのうちの平日1日を県内の各公立学校が「県民の日学校ホリデー」として休校日にした。県によれば9割の学校は24日を休校日にして4連休とし、残り1割は27日を休校日にしたという。 　大村知事はホリデーやウィークに合わせて県内の各施設が割引サービスなどを打ち出し、「家族連れで賑わったのはよかった」とした一方、「どうしても休めない人がいるのは事実で、そうした皆さんにはさまざまな対応、手当てはしていかなきゃいけない。今年がスタートなので、これから毎年着実にやり、いろんな声や意見には丁寧にきめ細かく対応し、より多くの皆さんに喜んでいただけるような取り組みにしていきたい」と述べた。

藤井八冠への県民栄誉賞表彰式は30日に

　将棋の八大タイトルを独占した県内出身の藤井聡太八冠に愛知県県民栄誉賞を贈る表彰式を、30日に行うと発表した。記念品として県の伝統的工芸品の硯（すずり）と硯箱を贈呈する予定だという。 　大村知事は「2018年に愛知県特別表彰を贈った際の記念品は『豊橋筆』だった。今回の硯とセットで、今後いろんなところで揮毫（きごう）をしていただければ」と述べた。 　県民栄誉賞が贈られるのは元フィギュアスケート選手の浅田真央さん、元プロ野球選手・監督の故星野仙一さん、元レスリング選手の吉田沙保里さんに続いて4人目。 （関口威人／nameken）