日本保守党との連携で減税市議が離党表明 名古屋・河村市長「泣けてくる」
日本保守党との連携で減税市議が離党表明 名古屋・河村市長「泣けてくる」
名古屋市の河村たかし市長は30日、市役所で定例記者会見に臨んだ。市長率いる地方政党「減税日本」が「日本保守党」との友党関係を結んだことに反発し、減税の名古屋市議が離党届を提出したことについて「泣けてきます」と述べた。 【動画】名古屋・河村市長が定例会見 減税市議が離党表明で「泣けてくる」
事前の相談「なかなかできん状況だった」
減税日本に離党届を提出したのは、今年4月の市議選で初当選した村瀬貴代美市議。今回の日本保守党との連携が減税の議員に相談なく進められたことに憤りを抱いたとされている。 河村市長は「離党届は受け取るつもりはない」と明言した上で、「(減税議員と事前に)相談しやよかったんだろうけれども、なかなかできん状況だった。しょうがなかった」などと弁明した。一方、日本保守党との連携は減税日本の政策を国政で実現するための「使命だ」と述べた。
「無断上京」の指摘に反論も「今後はなるべく言う」
17日に都内で開かれた日本保守党の結党記者会見に参加したことが「無断上京」と指摘されていることについては、「無断とは普通はルールに反している場合。(首長が公務外のすべての活動を自治体側に報告すると)ルールを定めるなら定めてくれ」と主張した。 この問題を受けて名古屋市は、名古屋を除く政令指定都市19市に首長の公務外の活動について電話で聴き取りを実施。14市から回答があり、「すべてを把握している」のは4市で、「まったく把握していない」という市はゼロ、その他10市は市長や私設秘書から情報提供があったときか、「すべてとは言えないがある程度は把握している」と答えたという。 河村市長は他市でもルール化されていない以上、今回の自身の行動に問題はないとの認識を示したが、危機管理や当局とのコミュニケーションの問題を繰り返し指摘されて「今後はなるべく言うようにします」と述べた。 (関口威人/nameken)