名古屋・河村市長、「日本保守党」での国政進出に意欲 極秘上京は市側から遺憾と指摘されるも「問題ない」
名古屋・河村市長、「日本保守党」での国政進出に意欲 極秘上京は市側から遺憾と指摘されるも「問題ない」
名古屋市の河村たかし市長は23日、市役所で定例記者会見に臨んだ。作家の百田尚樹氏らによる政党「日本保守党」の共同代表に就いたことについて、「減税日本でやってきたことを国政で実現しないと」などと意気込みを示した。一方、17日の結党記者会見に参加するため市側に告げずに上京したことで危機管理上の問題を指摘されたと明らかにしつつ、「ちゃんと連絡は取れるようになっていた」などと弁明した。 【動画】名古屋・河村たかし市長が定例会見(2023年10月23日)
「ぜんぶ役人に報告せなあかんのか」
河村市長に対しては、今回の上京で市議会議長から市の危機管理を問う要請書が出された。市長は会見で、この要請書に回答した内容を明かす形で経緯を説明。それによると、市長は17日の午前中は公務をこなし、正午過ぎに退庁。市秘書課は午後1時半から午後8時まで「(河村)事務所の打ち合わせ」があり、場所は「当日決定」とだけ聞いており、県外へ行くとの認識はなかったという。 ところが午後4時半ごろに河村事務所秘書から市秘書課主事に「市長が東京におり、1泊して翌朝に帰名する」との連絡が入った。市秘書課主査は事務所秘書に対し、「危機管理の観点から遠方へ行く際は連絡をもらわないと困る」旨の申し入れをした。翌18日朝も、市長室次長から事務所秘書に「危機管理上遺憾であり、今後このようなことがないよう」申し入れをしたという。 これに対して河村市長は「一般的な状況では問題はない。公務以外でもぜんぶ役人に(予定を)報告せなあかんのか。札幌や沖縄に行くなら言うが、(今回のように)東京に行く場合は緊急連絡は取れるようにして、秘書は事務所で待機しとるのでええじゃないか」などと主張した。
「名古屋まつり」で落馬事故「非常に残念」
22日に市内で行われた「名古屋まつり」のパレードで織田信長役の男性が落馬し、全治3~4週間のけがをしたことについて、「事故が起こってしまったことは非常に残念。負傷された方の1日も早い快復を願っている」とコメントした。 事故原因はまだ特定できていないというが、河村市長は「(信長役の男性が)手綱を持たずに両手でバンザイをしていたのは危ない」との認識を示した。今後は関係機関と事故原因の把握や来年以降の対策を協議する予定だという。 名古屋まつりは市と愛知県、名古屋商工会議所が主催して1955(昭和30)年から開催。コロナ禍で4年ぶりの通常開催となった今年は21、22日の2日間で約167万人が沿道から郷土英傑行列などを鑑賞した。 (関口威人/nameken)