テクニクスのカートリッジサスで「安心要素」を得る【最新国産トレールバイクで伝統の日高エンデューロに挑戦! 宮崎大吾の日高参戦記 VOL.4】
いよいよ2024年日高2デイズエンデューロの本番が迫ってきました。Honda CRF250Lをカスタマイズし、オフロードコースで乗り込みながら、このバイクの特性をインプットしてきました。 【画像】サスペンションの換装作業をギャラリーで見る(18枚) 文/Webikeプラス 宮崎大吾
エンデューロ参戦での課題はズバリ“サスペンション”
2021年1月に行われたメディア向け試乗会から今日まで、オフロード専門誌の取材で何度となく乗ってきたバイクではありますが、やはり「自分ごと」として、いざエンデューロに参戦するとなると気になるものも見えてきます。それらを要約すると「重量」「サスペンション」「ブレーキ」でした。 「重量」に関しては前回の記事でもお伝えしたようにアフターパーツに換装したり、タンデムステップなどレースに不要な物を取り除くことで、すでに3kgほどの軽量化を果たしています。今回はサスペンションがテーマです(ブレーキは次回の記事で掲載)。 当初の私の思惑は「なるべくノーマル状態のCRF250Lで日高を完走してみたい」というものでしたが、オフロードコースを走るたびに、どうしてもフロントサスペンションの底付きの多さが気になりました。かなり遅いスピードにもかかわらずちょっとしたギャップでの底付きがあるため、安心してアクセルを開けられないのです。 エンジンは非常に扱いやすく私にはパワーは十分。ギヤ比を変えたこともあり中低速の加速感も文句ありません。また車体自体のニュートラルな旋回性の良さもホンダらしく、このCRF250Lの利点です。しかしやはりサスペンションは剛性の低いSFF(片側ダンパー、片側スプリング)ということもあり、限界値は低いです。 ということで背に腹は変えられないということで、日頃からお世話になっているサスペンションプロショップ「テクニクス」さんにご相談した結果、今回は日高用にお試し用としてレンタルしていただけることになりました。これらのサス装着車は過去の取材で何度か乗っているので、安心感は半端ありません。