バイエルンのコンパニ招聘は成功だった? 当初は経験値に疑問も、ブンデス首位ターン「功績は、明確さをもたらしたこと」
クラブのレジェンド・ラームも評価
選手としての実績は見事だが、果たしてヴァンサン・コンパニはドイツの名門バイエルンを指揮するのにふさわしい人物なのか。今季よりバイエルンの指揮官に就任したコンパニについて、そんな疑問を抱いた人もいるかもしれない。 指導者としてもコンパニは経験を積んできていたが、ベルギーのアンデルレヒト、イングランドのバーンリーで指揮官を務めてきただけで、いわゆるビッグクラブを指揮した経験はない。5大リーグでの実績も乏しいため、初挑戦となるドイツの地でバイエルンを指揮できるほどの実力者なのか疑問もあった。 しかし、コンパニ率いるバイエルンはここまで勝ち点36を稼いでブンデスリーガ首位に立っている。ひとまず首位で後半戦へ向かうことができ、十分な成果と言えるだろう。 独『Kicker』によると、クラブのレジェンドであるフィリップ・ラーム氏はある程度スタメンを固定して戦っているのが結果に繋がっていると見ている。 「チームは良くなったね。コンパニの功績は、明確さをもたらしたことだ。キム・ミンジェ、ウパメカノは継続的にセンターバックでコンビを組んでいる。それが彼らに自信を与えているんだ。そして彼らの前には、キミッヒ、ムシアラ、ケインがしっかりと背骨を形成している。そして同じく才能あるウイングが4枚揃っている。もちろんまだ完璧ではない。やるべきことはたくさんあるけどね」 チームのセンターラインは極めて重要だ。前半戦のうちにそこをきっちりと整備できたのはポジティブで、ブンデスリーガのタイトル奪還へまずまずのスタートと言えそうだ。
構成/ザ・ワールド編集部