初の“ヨーロッパ出身落語家”三遊亭好青年が考える「住みやすいまち」とは?
山崎怜奈(れなち)がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「山崎怜奈の誰かに話したかったこと。(ダレハナ)」(毎週月曜~木曜13:00~14:55)。期間限定のコーナー「誰かと話したい2100年ミライのまち supported by 江戸川区」では、2ヵ月に一度「ともに、生きる。」を区のキャッチコピーとしてまちづくりをおこなう江戸川区とゆかりのあるゲストが登場。 あらゆる人がともに生きる、未来のまちの姿についてお話を伺いながら、江戸川区のみならず、日本、そして未来の住みよい世界について一緒に考えていきます。 12月18日(月)の放送では、ゲストにスウェーデン出身の落語家・三遊亭好青年(さんゆうてい・こうせいねん)さんが登場。落語家になった経緯や「住みやすいまち」を目指すために大切なことを語ってくれました。
◆ヨーロッパ出身初の落語家に
落語家・三遊亭好楽さんの弟子で、江戸川区在住の三遊亭好青年さん。江戸川区で仕事をすることも多く、「ひらい圓藏亭(えんぞうてい)で寄席をやらせていただいたり、船堀のほうでは短歌教室にも参加しています。だんだんお仕事もいただけるようになって、江戸川区には大変お世話になっております」と感謝を述べます。 そんな好青年さんは、地元・スウェーデンで「ドラゴンボール」「セーラームーン」などのアニメや漫画、テレビゲームに触れたことがきっかけで日本に興味を持ったそう。それから、ストックホルム大学で日本語を勉強するなかで、交換留学という形で中央大学に編入し、1年間ほど日本に滞在。そこで落語と出会います。 「(中央大学に)落語研究会というサークルを偶然見つけまして、せっかく日本語を勉強するために来たのだから、チャレンジしたほうがいいかなと思って(入りました)。そこから、だんだん(落語に)ハマっていきました」と言います。 落語に目覚めた好青年さんは、ストックホルム大学に戻った後もスウェーデンで落語を続け、卒業論文も「落語」をテーマにするほどに熱中。れなちが「スウェーデンの方々は、落語に対してどんな反応でしたか?」と質問すると、好青年さんは「“こういう芸能もあるんだな”みたいな感じで、結構オープンな反応でした」とコメントします。 そして、大学卒業後に再び日本へ訪れると、2016年7月に三遊亭好楽さんに入門し、ヨーロッパ出身者初のプロの落語家になりました。なお、師匠である好楽さんの落語については、「すごく温もりがある感じがします。“この人は優しい”というのが落語を見れば分かります」と話していました。