老後のため家のリフォームの試算をしたら、200万円もかかることが分かりました。「老人向け施設」に入所するのとどちらが安くすみますか?
老後は収入が減るため経済的な準備が必要ですが、身体的な衰えに関しても準備が必要です。家の中でもケガをすることがあり、バリアフリーへの改築を検討している方もいるでしょう。 本記事では、家のリフォーム費用と老人向け施設の入居費用を解説します。老後の準備を考えている方は参考にしてください。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
老人向け施設の種類と費用の相場
老人向け施設にはいくつか種類があり、施設によって費用に大きな差があります。リフォームの予算が200万円であれば、その範囲内で入所できる施設が望ましいでしょう。 本項では、その判断材料として、種類別に老人向け施設の入居費用を解説します。 ■老人向け施設の種類と概要 老人向け施設の種類と特徴は以下のとおりです。 ◆公的施設 ●特別養護老人ホーム……要介護高齢者のための施設で、日常生活の世話、機能訓練、健康管理などを行う ●ケアハウス……軽費老人施設(低所得高齢者向け住居)の1つで、自宅での生活が困難な高齢者の日常生活をサポートする ●介護老人保健施設……要介護者の心身の機能の維持回復を図り、自宅で生活を営めるための支援を行う ●介護医療院(介護療養型医療施設)……要介護高齢者の長期療養・生活施設で、重い身体疾患のある高齢者や身体合併症のある認知症高齢者が対象 ◆民間施設 ●介護付き有料老人ホーム……介護や医療サービスが充実している老人向け施設で、対象者が自立していても入所可能 ●住宅型有料老人ホーム……自立していても入所できる生活支援サービス付きの施設 ●グループホーム……認知症高齢者を対象とした共同生活住居 ●サービス付き高齢者向け住宅……単身または夫婦で60歳以上、または要介護、要支援の60歳未満を対象とした住居 ●シニア向け分譲マンション……バリアフリー化された分譲マンションで、支援サービスがない自立者向けの住居 ■施設別の費用相場 リフォーム資金200万円以下を前提にすると、入居できる老人ホームは限られます。公的施設の費用は安いものの、要介護が条件です。したがって、要介護でない人は民間施設を検討しましょう。 対象となる施設別の費用の相場は、図表1のとおりです。