ニコラス・ヴィノクロフが独走!アスタナがワンツー|ツアー・オブ・ジャパン信州飯田
山岳賞ジャージを確定的なものにしたい中井唯晶が宣言通りの走りを見せる
スタート地点から下り基調の区間となるパレード区間を終えてリアルスタートが切られると、この日もアタック合戦が始まる。1周目には10名弱の選手が先行するものの、ドロップする選手が出るなど安定しない中、メイン集団からライアン・カバナ(キナンレーシングチーム)がブリッジの動きを見せると、中井も反応。 この動きに数名の選手が追走し、最終的に以下の15名の選手の逃げが形成された。 3周目に設定された山岳賞ポイントでは、中井が宣言通り1着で通過し、山岳賞ポイントで7点を加算。2着はティマチャイ、3着はキンテロ、4着はトリビオ、5着はバックジョーンズの順で通過。 メイン集団先頭はJCL TEAM UKYOが固めてコントール。逃げ集団とメイン集団のタイム差は1分50秒程度まで広がる。
逃げ集団から単独でアタックしたニコラス・ヴィノクロフが信州飯田ステージを制す
4周回目に入ると、徐々にメイン集団がタイム差を縮め始め、5周回目に設定された山岳賞ポイント前後で逃げ集団は分裂。中井も先頭から遅れる中、2回目の山岳賞ポイントはウォーカー、ヴィノクロフ、バーンズ、カバナ、キンテロの順で通過する。先頭が8名となると逃げ集団のペースが上がり、メイン集団とのタイム差は再び広がり、2分30秒を超えるタイム差に。 3回目の山岳賞ポイントが設定された残り3周回を前に、メイン集団とのタイム差が縮まり始める中、3回目の山岳賞ポイントはヴィノクロフ、バーンズ、ウォーカー、キンテロ、カバナの順で通過。 タイム差が1分程度にまで縮まると、逃げ集団からアタックが掛かる。ヴィノクロフ、ウォーカー、カバナ、バックジョーンズ、バーンズの5名が先頭に立つと、メイン集団からもベンジャミン・ダイボール(オーストラリア、ヴィクトワール広島)が単独で飛び出しを図る。 残り1周に入ると、先頭からヴィノクロフが単独でアタック。さらにヴィノクロフにダイボールが追いつき先頭は2名になるも、残り1km地点では後ろに追走をかける選手やメイン集団も迫る。 残り300mを前にブリッジを仕掛けた選手たちが2名に迫ると、ヴィノクロフが単独でアタック。一気に車間が開く。ヴィノクロフがフィニッシュ前のホームストレートに姿を見せると、優勝を確信し、「トレーニングキャンプでみんなで考えたポーズ」という電話を掛けるポーズで優勝をアピール。フィニッシュラインでも両手を大きく広げ、さらに大きく片手を振って優勝を飾った。2位にはメイン集団からアタックしたダヴィデ・トネアッティ(イタリア、アスタナ・カザクスタン・ディベロップメントチーム)が入り、3位には最後まで粘ったダイボールが、4位には石原悠希(シマノレーシング)が入る形となった。