星野富弘さんに初の名誉市民称号 群馬・みどり市、口に筆で詩創作
群馬県みどり市は18日、手足が不自由で、口にくわえた筆で詩や絵画を創作し、今年4月に78歳で亡くなった星野富弘さんに市で初めての名誉市民称号を贈った。市役所で開かれた贈呈式には、妻の昌子さん(82)が出席し、須藤昭男市長から証書を受け取った。 星野さんはみどり市出身。中学校の教諭だった1970年、事故で首から下の身体機能を失った。入院中、口に筆をくわえて詩や絵画の創作を開始。四季の草花の水彩画に詩を添える作風で知られ、国内外で個展を開いた。2006年に群馬県の名誉県民となった。 昌子さんは「富弘さんも喜んでいると思う。作品から勇気や生きる力をもらってほしい」と話した。