「マジか?湖でサバが釣れた!?」「自然界では起こりうる…」激レアな魚をキャッチ!
福島県の桧原湖で、スモールマウスバスを中心にフィッシングガイドをおこなう高梨さんが、フィールドのリアルな情報をレポート。季節外れの暖かさがどう影響するのか? 詳しく解説してくれている。 【画像】「湖なのにサバ…?」カワサバは、イワナとヤマメの交雑種。
桧原湖の季節の進行は停滞気味…。その原因は?
皆さんこんにちは! 前回の更新時くらいまでは、桧原湖周辺の最高気温は16~19℃といった日が多かったのですが、9月の下旬以降の最高気温は19~23℃の日が続くといった状況。10月に入ったというのに、随分と暖かい日が続いています。 気温が下がらないので、水温の低下も足踏みして20℃ちょっとのまま。水位はまだジワっと増えています。従って湖の季節の進行は停滞気味ですね。 秋らしく気温が低いうちはボトム付近にも大量の魚が入ったり、表層への反応がすこぶる良かったり。午前中いっぱい、ほぼ毎キャストバイトがありバイトが無かったのは2~3投…なんてこともありました。(※これはなかなかのレアケースですが…)
ベイトが広く散っている状況で、ポイントを絞り込みにくい
暖かくなったここ最近で状況が少し変化し、魚達の表層、ボトムという両極端なレンジへの意識が薄れてレンジが散り散りとなり、狙うレンジが絞り難い状況となっています。加えて大量のワカサギが湖のあちこちに固まりだしました。 ボトム付近のワカサギの群れが、ある程度限られたエリアで起こればスポットも絞り込めるので良いのですが、至る所でこのような状態となっており、バスも一ヶ所に固まり難くなりましたね。
散ってしまったスモールマウスバスをどのように攻略するのか?
こうして縦にも横にも散ったバスを効率良く釣る手段の1つが巻きキャロです。写真は、スイッシャーのキャロでキャッチした魚なんですが、もちろんワームでも行います。 巻きキャロ以外だと、私のガイドではあまり取り入れませんが、シャッドのドラッキングなどは定番の釣り方ですね。他にも、バスが少しでもボトムに向いてくれるならフットボールなど強めの底物でボトムに呼んで喰わせるのもアリだと思います。 居るけどなかなか食わない…。という魚達に対しては、ロングワームという選択肢もアリですよ。 このあとは、しばらく暖かい日が続いて、それから少し気温が下がる予報が出ています。例年とは違った季節感に難しさを感じることもあるかもしれませんが、なんとか合わせて結果を出してきたいですね。
レイクジギングでの釣果を紹介
桧原湖では、10月1日からトラウトフィッシングが禁漁となり、ひと足早くシーズンが終了しました。写真の3匹は今年釣れたトラウト達で、上からサクラマス、イワナ、カワサバ(サクラマス(ヤマメ)とイワナの交雑種)となります。 【カワサバ】 カワサバは、イワナとヤマメの交雑種。写真は銀化した珍しい個体。この交雑は、発生率は低いものの、自然界でも確認されている。背の模様がサバに似ているのが特徴。 ウチのガイドでのトラウト狙いは今までは春のみでしたが、それ以降もトラウトを狙える「レイクジギング」を最近始めてみて釣果も出ているので、来年は春以降も積極的に狙ってみようと思います!