実は「姿勢」も関係が…メンタルヘルスに影響を及ぼす3つのこと
私たちの精神的な健康は、多くの要因と密接に関係している。そしてそれは、自分でコントロールできるものばかりじゃない。だけど、米国の処方箋の価格比較サイト「GoodRx」の医学ライターであり、サンフランシスコを拠点とする精神科医のサラ・グプタ博士いわく、メンタルヘルスを守るうえで重要なのは、自分の意思で変えられる習慣に取り組んでいくことだという。 【写真】毎日がストレスフルと感じる? 心と体のバランスを整える方法 そこで今回は、実はあまり知られていない、メンタルヘルスに影響を及ぼす5つの要素をグプタ博士が解説し、感情的なウェルネスを守るために簡単に取り組めるヒントを併せて教えてくれた。アメリカ版ウィメンズへルスからみていこう。
姿勢
おそらく在宅勤務経験者なら皆知っている。3時を過ぎると無性にソファに行きたくなるあの気持ち。パソコンに向かってずっと前かがみの姿勢でいると、気分に影響が出てしまうのはどうやら本当のよう(これはオフィスワーカーを含め、在宅勤務者に限ったことではない) 「体の姿勢は、脳に情報を送っています。これに多くの人は気づいていないんです」とグプタ博士。学術誌『Cognition and Emotion』に掲載された2017年の研究では、背筋を伸ばして座っている人より、うつむいた姿勢で座っている人のほうが、ネガティブな気分から脱却するのに苦労していることが明らかになっている。 ▶︎グプタ博士からのアドバイス 1時間毎にスマホのリマインダーやアラームをセットして、その都度姿勢を正すようにしよう。アラームが鳴ったら、肩は腰の上に、頭を中心の位置にあるかをチェック。「椅子に深く腰掛け、背筋を伸ばし、腹式呼吸で深く息を吸いましょう。姿勢の違いを体に感じさせるのです」とグプタ博士。もし不安な気持ちになったときは、この方法を思い出して。
笑うこと
好きなTV番組を何時間も見ていると、しばしば批判を受けがち。でも、それであなたが大笑いできるのだとしたら、それは少なくても自分にいいことをしている(友人と一緒に見るとさらにいいかも) 「笑顔でいたり笑ったりしていると、“すべては順調だ、私は今リラックスしている、人生はいいものだ”というような前向きなメッセージが脳に送られるのです」とグプタ博士。「リラックスした状態が、不安やうつ、ストレスから自分を守ってくれるというエビデンスもあるんですよ」 『PLOS One』誌が発表した2020年の研究では、とくによく笑う人は、あまり笑わない人に比べてストレスの多い状況下で精神的な影響を受けにくいことが報告されている。 ▶︎グプタ博士からのアドバイス 1日1回は笑うことを目標にしよう。好きな番組を再生リストに追加したり、面白い友達と電話したり、お気に入りのミームアカウントをスクロールするなど、あなたの人生に光を与えてくれるものなら何でも取り入れていこう。