スイムスーツ姿がまるで「マーメイド」! エステ経営者で1児の母が「エレガントな曲線ボディ」でコンテスト優勝に輝く
2024年9月1日(日)、宮城県・仙台市の仙台市電力ホールにて『JBBFオールジャパンフィットモデル選手権』が開催され、163㎝以下級で志村陽香(しむら・はるか/38)選手が優勝した。その約1カ月前に開催された『JBBF東京ボディビル選手権』の同カテゴリー、階級でも優勝している志村選手は、経営者として働きつつ、8歳の子どもを育てるシングルマザーだ。多忙な中でもボディメイクを成功させる考え方について伺った。 【写真】志村陽香選手のキュッとくびれたウエストと上がったヒップ
フィットモデルとは、イブニングドレスとワンピーススイムスーツの2コスチュームを身にまとい、バランスの取れた健康的で優雅な女性らしさを表現する競技である。露出度の少なさやコスチュームの華やかさなどから、国内の女性のフィットネス人口増加の受け皿の一つとして人気となっている。 その中でも、『オールジャパンフィットモデル選手権』は、全国各地から好成績を残した選手のみが出場できる、日本一を決める選手権大会。各階級の優勝者が競うオーバーオール戦は3位に終わったものの、階級別では2位に18ポイント差をつける完勝を見せた。 「3年ぶりのステージ復帰戦となり、とても緊張しましたが、東京大会、オールジャパン共に優勝することができてとてもうれしいです。次戦はさらにフィットモデルらしい仕上がりやステージングを追求したいと思います」 志村選手は普段、エステサロンのオーナーとして多忙な日々を送っている。さらにシングルマザーとして子育てもしつつ、週2回のトレーニングを欠かさない。 「生活の一部としてフィットネスを取り入れており、無理をせず、楽しむことが大切だと感じています」と語る志村選手は、競技のためだけでなく、自分の健康や美容を保つためのフィットネスがライフスタイルの一部となっているようだ。 コンテストに向けて過度な減量を行い健康を害したりするのではなく、自分の理想の姿を目指しつつ、適度な距離感で競技と向き合う志村選手。そうすることでストレスも少なくなり、健康になり競技成績もよくなるという好循環が生まれているのかもしれない。 また、社会人として忙しく働く人の中には「ボディメイクしたいけど、時間が……」と考え、なかなか理想の姿を実現できていない人もいるのではないだろうか。ただ、無理して睡眠時間を削り、トレーニング時間を捻出したところで長くは続かないだろう。こんなとき、志村選手ならどう考えるのだろうか? 「一日24時間というのは誰にでも平等に与えられている時間で、どう活用するかは自分次第です。日中や夜が忙しければ、早く寝て、その分朝早く起きてトレーニングすればいいんです。『歯磨きをしなければ気持ち悪い』じゃないですか。それと同じレベルまで習慣化できればいいと思います」 「トレーニングをしなければ気持ち悪い」。このレベルまで日常にフィットネスを落とし込めば、確実に身体は健康に向かっていくだろう。そのマインドを体現し、日々楽しいフィットネスライフを歩む志村選手。今年は「12月に東京で行われる世界選手権に出たいです」と最後に語ってくれた。志村選手は「美しさを追求する過程にコンテストがある」からこそ全国大会優勝にも満足せず、これからも一歩一歩着実にボディメイクを続ける。
【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。
文:FITNESS LOVE編集部 撮影:中島康介