姉が「うちの娘、5校は受験する予定」と言っていましたが、そんなに多く受験すると「仮押さえの入学金」がかなりの額になりそうですね…
子どもの受験は多くの家庭にとって大きな関心事でしょう。特に複数の学校を受験する場合、費用が気になる親御さんも多いのではないでしょうか。 今回は、大学および短期大学受験において、5校受験した場合の費用と合格後の入学金について紹介します。 ▼「大学無償化制度」の対象者とは? 年収要件や注意点を解説
5校受験した場合の総額
複数の大学を受験する場合、多くの人が私立大学を選ぶことになります。私立大学の受験料は、平均で1校あたり約3万5000円です。ただし、医学系や歯科系の学部を受験する場合は、1校あたり約4~6万円と、通常よりも高額になることがあります。 私立大学を5校受験する場合、受験料の合計は約17万5000円です。医学系や歯科系の学部を5校受験する場合は、合計で約20万円~30万円が必要になります。 これに加えて、受験にかかる交通費や宿泊費などの費用も考慮する必要があるため、計画的に準備することが重要です。遠方で受験する場合には宿泊費が大幅に増加する可能性があるため、受験スケジュールを早めに確認し、費用を予測しておきましょう。
5校すべてに入学金を支払う場合の総額
受験した大学に合格した場合、入学に向けて入学金を支払う必要があります。最終的には1校にしか進学しないため、実際に支払う入学金は1校分となることが多いでしょう。 ただし、進学先の選択が遅れる場合は、複数の大学に仮押さえとして一時的に入学金を支払わなくてはならないケースもあります。極端な場合、5校すべてに入学金を支払うことになるかもしれません。ここでは、その場合の総額について考えていきます。 ■私立大学の入学金 私立大学の1校当たりの入学金の平均額と、5校すべてに入学金を支払う場合の総額は表1の通りです。 表1
出典:文部科学省「令和5年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金等 平均額(定員1人当たり)の調査結果」より筆者作成 ■私立短期大学の入学金 私立短期大学の1校あたりの入学金の平均額と、5校全てに入学金を支払う場合の総額は表2の通りです。 表2