注射不要で子どもに評判 新ワクチン「フルミスト」その特徴は?
県内でインフルエンザの感染者数が増加する中、新しいワクチン「フルミスト」の接種が始まっています。鼻に吹きつけるタイプで注射の必要がありません。 その効果や副反応について、取材しました。 ■医師 「お鼻ちょっとシュっとするよ。ちょっと上向いて、はい。」 「もう片方いきます。痛かった?」 インフルエンザワクチンの「フルミスト」。接種方法は、ワクチンを鼻の中に噴きつけるだけです。 ■小口耳鼻咽喉科医院・小口智啓 院長 「鼻の中に弱くしたインフルエンザのウイルスを入れて、少しインフルエンザにかかった形にして体で免疫を作っていただく、そういうお薬になります」 去年3月に承認され、先月から使用が始まりました。2歳から18歳までに限り接種することが出来ます。注射の必要がないため痛みを嫌がる子どもでも接種が期待できます。 ■松本市から 「全然痛くなかった。ただシューって水が鼻の中に入るぐらい。気持ちよかった」 「フルミスト」の効果は従来の注射ワクチンとほぼ同じだということです。 さらに、こんなメリットも。 ■小口耳鼻咽喉科医院・小口智啓 院長 「点鼻のワクチンですと1回、両方に1噴霧ずつすればそれで終わりになります。注射のように年2回打たなきゃいけないというような形ではなく、1回で済みます」 一方、副反応など気をつけなければならないこともあります。 ■小口耳鼻咽喉科医院・小口智啓 院長 「弱いとはいえ、インフルエンザにかかった状態を少し作ってしまうので、打ったあとに風邪っぽいような症状が出てくるとか、鼻のなかでウイルスが増殖してしまうとそれをくしゃみとか、鼻から外に出てしまったときに、周りの人にうつすという可能性があります」 接種後1~2週間は、乳児や免疫不全の人とは接触を控えるなど注意が必要です。 「フルミスト」は、注射のインフルエンザワクチンと同じく保険外診療となります。 費用は医療機関によって異なりますが7000円から1万円程度となっています。