「信州下伊那くだもの直販」が破産手続き開始決定 負債総額は約1億2600万円【長野・飯田市】
使途不明金問題で、事実上の休眠状態に陥っていた飯田市にある「信州下伊那くだもの直販」が、地裁飯田支部から破産手続き開始の決定を受けたことが分かりました。 民間の信用調査会社、帝国データバンクによりますと、飯田市に本社を置く「信州下伊那くだもの直販」は、1985年に設立された農産物の販売業者で、飯田下伊那地区で栽培された柿などを取り扱い、2010年3月期の決算では、およそ3億8500万円の売上高がありました。 しかし、2013年に当時の社長が着服したことによる多額の使途不明金問題が起き、その後、社長は解任。2014年ごろから会社は、事実上の休眠状態に陥っていました。 今年に入り、会社名義の建物を取り壊す必要があり、債務処理のため、破産手続き開始の決定に至ったということです。 負債総額は、およそ1億2600万円に上るとみられています。