侮るな!食後の眠気&だるさ…大病も招く「糖質疲労」の正体や対策
身近な健康問題とその改善法を、様々なテーマで紹介する番組『健康カプセル!ゲンキの時間』。 メインMCに石丸幹二さん、サブMCは坂下千里子さんです。 ドクターは、北里大学 北里研究所病院 院長補佐 糖尿病センター センター長 医学博士 山田悟先生です。 【動画】全身バランスよく鍛えて糖質疲労を改善!美容効果も同時に期待できる筋トレ2種はこちらから【0分20秒~】 今回のテーマは「~食後の眠気&だるさを侮るな!~今日からできる!糖質疲労対策」 食後に眠気やだるさを感じる事はありませんか?その原因は、糖質の摂り過ぎによって起こる「糖質疲労」の可能性が高いそうです。これを放置すると、糖尿病・高血圧・心不全・がんなど、さまざまな病気を招く可能性もあるのだとか。そこで今回は、「糖質疲労」の正体や対策などを専門医に教えてもらいました。
糖質疲労の基礎知識
<糖質疲労とは?> 糖質疲労とは、食後しばらくして急な眠気やけだるさを感じたり、集中力が途切れたりする状態の事。その原因は、米・パン・パスタなどに含まれる糖質の摂り過ぎだそうです。 <あなたは大丈夫?糖質疲労チェック> 下記の条件に1つでも当てはまり、食後に眠気を感じる場合は糖質疲労に陥っている可能性が高いそうです。 □朝食を抜く、野菜ジュースのみという生活が習慣化 □お腹いっぱい食べたはずなのにすぐにお腹がすく □早食いが習慣化 □カロリーや脂質制限ダイエットを繰り返している
その食習慣が危ない!糖質疲労の意外な原因と恐怖
<糖質疲労の原因「血糖値の変動」> 先生によると、糖質疲労の原因は食事による血糖値の変動だそうです。血糖値とは、血液中に含まれるブドウ糖の濃度のこと。通常血糖値は、主に食事で上昇。空腹時「70mg/dL~100mg/dL」、食後は「140mg/dL未満」の正常範囲のなかで変動します。しかし、糖質量の多いごはんや甘いものなどを食べ過ぎると、正常範囲を大きく超える事があり、これが糖質疲労を引き起こしてしまうそうです。 <注意すべき食習慣> 1日で一番血糖値が上がりやすいのは朝食の後だそうです。1食目である事と、時間がなくて早食いになるため、血糖値が大きく上がりやすいのだとか。また、ラーメンと白米を一緒に食べるなど糖質の過剰摂取や、炭水化物(糖質と食物繊維を合わせた栄養素)が中心の食生活は、血糖値が大きく上がりやすいので注意が必要だそうです。 <繰り返すと血糖値をコントロールできない身体に> 通常すい臓が分泌するインスリンの働きにより、糖は筋肉や脂肪細胞などへと運ばれ、血糖値が高くなり過ぎないようコントロールされています。しかし、高血糖の状態を繰り返すと、インスリンの分泌が減り血糖値が上がりやすくなってしまうのだとか。その状態を放置していると、やがて血糖値全体が底上げされ糖尿病の診断基準を満たしてしまう可能性もあるそうです。 <糖尿病の診断基準> ・空腹時血糖126mg/dL以上 ・随時血糖200mg/dL以上(食事と採血時間との時間関係を問わないで測定した血糖値) ・HbA1c 6.5%以上