侮るな!食後の眠気&だるさ…大病も招く「糖質疲労」の正体や対策
大病も招く糖質疲労の正体とは?
<身体の不調を招く糖質疲労の正体「血糖値の急降下」> 血糖値が急上昇すると、それを抑え込もうと大量のインスリンが分泌され急降下します。これを「血糖値スパイク」と呼びます。この血糖値の急激な低下により、強い眠気が起こるなど様々な不調を招くと考えられているそうです。 <「血糖値スパイク」が招く病の連鎖> 血糖値スパイクは、飢餓感からどんどん食べてしまい肥満につながる事もあるそうです。さらに、肥満から血圧の上昇や高脂血症などが起こると、メタボリックシンドロームにつながります。そして、メタボリックシンドロームを介して全身に色々な病気が連鎖する現象を「メタボリックドミノ」と呼びます。病は段階的に訪れ、まずは「糖尿病」「高血圧」「脂肪肝」といった生活習慣病。さらに、「動脈硬化」から「脳卒中」、また「がん」や「失明」といった大病へと進行する可能性もあるのだとか。つまり、糖質の過剰摂取は、糖質疲労をきっかけに身体をむしばむ病の連鎖の始まりとなってしまうそうです。
今日からできる!糖質疲労改善法(1)「ロカボ」
<ロカボの食べ方で糖質をゆるく制限する> ロカボとは、ローカーボを略した言葉。炭水化物をゆるく抑えた糖質制限です。1食の糖質量を20~40gとし、間食で10g、合計70~130gが1日の目安。例えば、白米茶碗1杯を半分ほどに抑えると糖質を約30g程度に抑えられます。そして、もの足りない分はおかずで補うそうです。 <糖質量の目安> 白米(200g)糖質71.2g→白米(80g)糖質28.48g うどん(200g)糖質40.6g→うどん(100g)糖質20.3g パスタ(240g)糖質70.08g→パスタ(120g)糖質35.04g <たんぱく質と脂質で糖質疲労を改善!> ロカボで鍵になるのは、たんぱく質と脂質。肉などのたんぱく質、油やバターなどの脂質は、小腸にたどりつくと「インクレチン」というホルモン物質を分泌させます。インクレチンは、インスリンの分泌を促す効果があり、血糖値の急激な上昇を抑えるのに一役かっているのだとか。そのため、あくまで糖質の多い白米や麺類を抑えれば、唐揚げにマヨネーズは血糖値の上昇の抑制にピッタリの組み合わせ。他にも、糖質量の少ないブランパンなどであれば、たっぷりとバターを塗って食べてもいいそうです。また、野菜などもしっかり食べる事を忘れないようにしましょう。コンビニで買える先生のおすすめは、たんぱく質が豊富なサラダとチキン系の揚げ物の組み合わせだそうです。