編集部おすすめのアートイベントTOP10: マーク・マンダースに李禹煥、巳年にちなんだ作品や新年企画も!
8. 「Space In-Between:吉川静子とヨゼフ・ミューラー=ブロックマン」(大阪中之島美術館)
スイスを代表するグラフィックデザイナー、タイポグラファーであるヨゼフ・ミューラー=ブロックマン(1914 – 1996)と、そのパートナーであり芸術家の吉川静子(1934 – 2019)。チューリッヒを拠点として芸術活動、教育活動に従事した二人の軌跡と作品を紹介する、世界初の大規模な回顧展。 吉川の作品は「コンクリート・アート」の流れを組む初期作品から瞬間性や空気感をテーマに据えた「色影」シリーズ、宇宙や太陽など自然界のエネルギーをテーマにした「宇宙の織りもの」「ローマ」シリーズなど、約130点がスイスから来日し、日本初お披露目。ミューラー=ブロックマンのグラフィック作品は、フォトコラージュなどの技法を取り入れたポスター、「グリッドシステム」が実践された『ノイエ・グラフィーク』誌など、約60点が並ぶ。1月2日~4日は新年企画として「猫型おみくじ」の配布も。 「Space In-Between:吉川静子とヨゼフ・ミューラー=ブロックマン」 会期:12月21日(土)~ 2025年3月2日(日) 場所:大阪中之島美術館(大阪府大阪市北区中之島4-3-1) 時間:10:00~17:00(入館は30分前まで) 休館日:月曜(1月13日、2月24日は除く)、12月31日、1月1日、1月14日、2月25日
9. ミンヒ・キム + イェイン・リー 「NEURO HARD」(CON_)
ともに韓国出身の、ミンヒ・キムとイェイン・リーによる2人展。ミンヒ・キムはデジタルペインティングや油絵などの技法を駆使して、「歪んだ身体と誇張された女性性を持つ、アニメやビデオゲームの少女キャラクター」といった大衆文化の古いイメージに新たなインスピレーションを与える。 ウィーンを拠点に制作するイェイン・リーは、廃棄された日用品をインスタレーションや彫刻、パフォーマンスの一部として再利用し、現代の消費文化、経済、そしてそれを支える政治的ダイナミクスを取り巻く両義性を探求。その作品は、成長と崩壊を対比させながら、常に成長し続ける未完成のネットワークシステムとして身体を具現化している。 ミンヒ・キム + イェイン・リー 「NEURO HARD」 会期:11月27日(水)~2025年1月15日(日) 場所:CON_(東京都中央区日本橋馬喰町2丁目2-14 まるかビル 4F) 時間:14:00~19:00(入場は30分前まで) 休館日:月火水祝(2月11日は除く)12月22日~1月7日