編集部おすすめのアートイベントTOP10: マーク・マンダースに李禹煥、巳年にちなんだ作品や新年企画も!
6. カラーズ ― 色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ(ポーラ美術館)
近代から現代までの美術家たちが獲得してきた「色彩」とその表現に注目し、色彩論や色を表現する素材との関係にふれながら、色彩の役割についてあらためて考察する。油絵具を駆使し、さまざまな色彩で視覚世界を再構築した19世紀の印象派や新印象派をはじめ、20世紀のフォーヴィスムの絵画や抽象絵画、そして色彩の影響力によって観る者の身体感覚をゆさぶる現代アートにいたる近現代の色彩の歴史を、おもに絵画や彫刻、インスタレーションによって読み直す。アンリ・マティス、杉本博司、ゲルハルト・リヒターらのポーラ美術館の名品を中心に、10点の初公開作品も。また、川人綾、山口歴、小泉智貴ら現代のアーティストが新作を発表する。 カラーズ ― 色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ 会期:12月14日(土)~2025年5月18日(日) 場所:ポーラ美術館(神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285) 時間:9:00~17:00(入場は30分前まで) 休館日:無休
7. マーク・マンダース 「Silent Studio」(ギャラリー小柳)
ベルギーを拠点とし、国際的に評価を集める美術家、マーク・マンダース。1980 年代後半より、彫刻や家具、日用品や建築部材などを「想像上の」部屋に、緻密に練られた配置図に基づいて配するインスタレーションを制作する。 本展では、ギャラリーの空間を半透明の薄いビニールで囲い、アーティストのスタジオを立ち上がらせる。ハイライトは展示空間の中央に配される《Bonewhite Clay Head with Two Ropes》(2018-2024)。乾燥してひび割れたかのような彫刻が作業台の上にロープで留められ、今にも崩れそうな緊張感や、作業の途中であるかのような印象を与えつつ、静かなスタジオに漂う作家の気配、あるいは長い不在を感じさせる。新作を含む9点を公開。 マーク・マンダース 「Silent Studio」 会期:12月18日(水)~2025年3月8日(土) 場所:ギャラリー小柳(東京都中央区銀座 1-7-5 小柳ビル 9F) 時間:12:00~19:00 休館日:日月祝、12月28日~1月6日