ワタミ・渡邉美樹会長が「3000店舗を目指す」と豪語? 買収が話題になったサブウェイの「590円朝食」の実力と課題
さらにアクセント野菜で、オリーブ、ピクルス、ホットペッパー(ハラペーニョ)を入れることで、マッシュしたたまごサラダの優しい味わいに、香りや食感に、大人っぽさが加わります。 横からむにゅっと溢れるぐらいの具沢山のサンドイッチを大口を開けて縦向きにかぶりつくと、噛むほどにさまざまな味が口の中で混ざり、おいしさが加速していきます。 ■ワタミ、サブウェイのパンを生かせるのか!? 今回気になったのは、サンドイッチの包み紙にプリントされた「このパン、実は…毎日お店で焼いているんです!」という文字。これ、ご存じない方も多い気がします。
2019年、業績不振にあえいでいた「丸亀製麺」が、「ここのうどんは、生きている。」というキャッチコピーで、全店が粉からうどんを手作りしていることを大々的にPRすることで、大復活を遂げたというのは有名な話。 「サブウェイ」というと、独特な注文方式にばかり目が行きますが、パンを店内製造している部分にスポットライトを当てれば、新しい魅力を訴求できるのかもなぁなどと、なんとなく重ね合わせてしまいます。 とはいいつつも、「すき家」「はま寿司」「ココス」など多数の飲食チェーンを展開する、外食業界の売上高ランキングぶっちぎり1位のゼンショーホールディングスが、アメリカのハンバーガーチェーン「ウェンディーズ」の運営を7年で断念したという過去があります。
その際に、ナショナルブランドの一筋縄で行かなさをなんとなく醸し出していたため、筆者としては「難しいんじゃないかしら?」という気持ちがどこかにあるのも確かです。 筆者が店舗を訪れたこの日、平日朝9時のオフィス街というシチュエーションであったにも関わらず、テイクアウトはポツポツあるものの、客足はまばらで店内はガラガラでした。どこのカフェも大混雑の昨今ですが、「店内で居心地良く過ごせる場所」としてはサブウェイは思われていないようです。
とは言え、ポジティブに考えればそれだけ成長の余地があるということ。「ワタミのお手なみ拝見」ということで、ここからの快進撃にワクワクする朝です。 編集部注:本記事に登場するメニューの価格は、すべて取材時点のものです。昨今の円安、原材料高騰などの影響を受けて価格が改定されている可能性があります。また、店舗によってモーニングの値段・内容は異なる場合があります。
大木奈 ハル子 :ブロガー・ライター