介護付きシェアハウスのまちづくり、空き家活用で街を拡張中。見守り付き賃貸住宅やバー、クライミングジムなどに 「はっぴーの家ろっけん」兵庫県神戸市
「Outdoor for ALL」を掲げ、健常者も障がい者もハイキングや沢登り、キャンプができる。写真は、車椅子ごと木に吊るすツリーイングの様子。
ピオさんの葬儀はろっけんで執り行った。ピオさんが大好きだったリビングで、「大きな木のような家族をつくりたい」という願いを叶えるお別れ会をした。
「WAGOMU」の場所は新長田駅から歩いて15分ほど。5階建てのビルの一室をリノベーションして運営している。
本格的なボルダリングの施設。
フリースペースは、ワークショップやパーティーイベントを楽しむ場にもなっている。
「街の中で大きな音楽を鳴らせる場所をつくろうと、フリースペースで、2カ月に1回、大きなクラブイベントを開催しています。若い人だけが来るわけではなく、ろっけんに住んでいるおじいちゃんやおばあちゃんも遊びに来るんですよ」(首藤さん)
シャッター街に生まれたプラスの変化、街唯一の本屋さんも
イベントの終盤、話の締めくくりに、首藤さんは、「ろっけんを見学しても意味ないです」ときっぱり。 「それより、前の通りをよく見てください。いろんなヒントが隠されています。ご覧の通りシャッター商店街ですが、ろっけんをつくるとき、ぼくらは、街の人にたくさん話を聞いて、みんながやりたいことを事業計画のベースにしました。やるだけでなく、やりたい人を応援してきました。シャッター商店街がどんどん変わっていっているんですよ。この近くでべビーラッシュが起きたり、起業する人が現れたりと、プラスの変化が起きています。そういった変化を楽しんでもらえたらと思います」(首藤さん) ろっけんのスタッフに引率され、住みびらきの参加者たちが六間道商店街へ出かける。
震災による建物倒壊後、手つかずだった空き地を地元建築士がレンタル菜園や災害時の避難場所として再生・活用する事例も生まれている。
使われていなかった住宅を活用した古本屋「空地文庫」。立ち上げたのは、移住者でダンサーをしている小松菜々子さん。
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