ラグビー元日本代表の五郎丸が引退会見「22歳でプロ契約していた瞬間から35歳での引退を決めていた」
――実際、代表に憧れる子供たちが増えました。 「選手として、代表のジャージを着たいという子供たちが増えていることをうれしく思います。2015年の前は、そういう子が少なく、その環境を変えたいと思っていました。エディー(当時のヘッドコーチ)のトレーニングは過酷でしたが、それを4年耐え抜き、ラグビーという憧れの舞台のステージをひとつ上げられたことをうれしく思います。2019年大会は出場できませんでしたが、彼らが、ラグビーの魅力を多くの方々に発信してくれたと思っています」 ――さらにラグビー人気をアップさせるために必要なものは? 「まずは日本代表が強い成績を残し続けることが第一条件だと思います。そういった中でラグビーの代表選手になりたいという子供が増え、魅力を感じてもらうことが広がるのではないでしょうか」 ――2023W杯フランス大会の組み合わせ抽選が行われ、日本は予選リーグでイングランド、アルゼンチンと同組になりました。2023年のチームに期待するものは? 「エディー・ジョーンズが率いるイングランドとの対戦が決まったというのに何かの縁、宿命というものを感じます。ラグビーが生まれたイングランドという素晴らしい国に勝利することで日本のラグビーが高まっていけると思います。そこをターゲットにして頑張ってもらいたい」 ――最後のシーズン。後輩たちに伝え残したいものは? 「下の子たちに残す考えはまったくありません。同じ現場、同じフィールドでプレーしています。上も下もありません。そんな彼らと、まずはレギュラーを争います。それがプロとしてやるべきことと感じています」 ――コンディションはどうか? 「コンディションはばっちりですね。でも、これは僕だけでなく、チームのみんながバッチリですから。(チームの)レギュラーを獲得するのが与えられた大きな使命です。19日に地元のエコバでトレーニングゲームがありますが、(引退)会見後ということもあり、しっかりしたプレーで感謝の気持ちを伝えればと」 ――最後まで自分らしくプレーしたいと? 「私自身は力強さをモットーとしています。“日々の努力、夢への近道”という言葉を大事に、普段の生活の準備も大事にしながらラストシーズンに努力していきたい」 ――引退後は? 「引退後のことについては白紙でございます。性格はふたつのことを同時に考えられる器用な人間ではありません。不器用ですが、目の前のことをひとつずつ積み上げていく人間です。シーズン後にじっくりと考えたい」