ラグビー元日本代表の五郎丸が引退会見「22歳でプロ契約していた瞬間から35歳での引退を決めていた」
今季限りの引退を発表していたラグビーの元日本代表で、トップリーグ、ヤマハ発動機ジュビロの五郎丸歩(34)が16日、静岡市内で正式に引退会見を行った。五郎丸は引退理由を「22歳にヤマハとプロ契約した時から35歳で引退することを決意していた」と語り、一世を風靡した“五郎丸ポーズ”の裏にあった葛藤なども明かした。五郎丸は1月16日に開幕するトップリーグでのプレーを最後に3歳から始めたラグビーの現役生活に終止符を打つ。以下は主な会見の一問一答。
「22歳で決めた考えを曲げずに」
――まずは本人から挨拶を 「1月16日に開幕するトップリーグを最後に現役を引退します。3歳から始めてラグビーを選手として終わることに寂しさはありますが、32年間、全力で走り抜けてきました。残りワンシーズンしか体力、気力共に残っていません。支えてくださった皆さんへの感謝の思いをしっかりと胸に秘め、背負い全力で戦いぬいていきたいと思っています」 ――なぜ引退を決意? 「ヤマハという素晴らしいチームと22歳でプロ契約をさせていただきました。その瞬間から35歳まで第一線で戦い抜くと決意したことを昨日のように思いました。その瞬間から、この日が来ることが決まっていたように思います」 ――なぜ35歳だったのか。 「なぜでしょうね。22歳の当時の僕に聞いてみたい。おそらく自分のパフォーマンスを出し続けるのは35歳が限界と決断したんだと思います。その思いは12、13年変わりませんでした」 ――体力的にはまだできるのでは? 「(周囲の方々に引退を報告した際に)まだできるという声もいただきました。気持ち、感情がなければできます。アスリートは体力だけでなく気力が大事です。その気力が衰えていることを自分でも感じ、35歳の節目で現役をひくことが自分にとっても周りにとってもベストだと判断しました。トップリーグは今年で最後。来年から新リーグが始まり、あと1年プレーしたらどうかという声も多く聞こえました。でも22歳で決めた考えを曲げずに気持ちよくトップリーグと共に去る決断が自分には合っています」