「小笠原慎之介(中日)がメジャーで活躍するのは正直厳しい」NHK解説者が“メジャー挑戦”に辛口な意見「ポスティングよりも海外FA権で」「日本で圧倒的成績を…」
「千賀、来年は2桁勝てると思いますよ」
そして、ナ・リーグ優勝決定シリーズでドジャースと対戦したのは、千賀滉大のいるメッツだ。千賀は今季、怪我の影響でシーズンは1登板にとどまったが、ポストシーズンでは3試合に登板した。 「怪我や調整の影響もあってか、最後はボールがイマイチだったね。真っ直ぐも走ってないし、コントロールもよくなかった。フィリーズ戦の1、2回は、よかったんだけど、あとはダメだった。ただ、この悔しさをバネに来年は頑張るでしょう。優勝争いまでしたから、メッツは来年補強に力を入れると思いますよ。つまり、打線の援護が期待できます。メッツはクローザーなど後ろの投手もしっかりしているから、千賀は6回まで投げれば、勝ちはついてくるでしょう。2桁は普通に勝てると思います」
厳しい評価「小笠原がメジャーで活躍するのは難しい」
また、話は今オフにメジャー挑戦の報道が出ているNPB選手にも及んだ。まずは、巨人のエースで通算136勝を挙げている菅野智之である。菅野は35歳という年齢ではあるが、海外FA権を行使してメジャー入りを目指す。 「今年はフォークが良かったから、それがどこまで通用するかだね。もう、全盛期のスピードは出ないから、ピッチングスタイルは徐々に変わってきている。コントロールとフォークなどの緩急の使い方がキモになるんだろうけど、向こうのボールでどこまで同じようなパフォーマンスを出せるかだね。年齢のことを言われるけど、斎藤隆もメジャーに行ったのは36歳だったから、活躍できる可能性はある」 他に挑戦を表明しているのは、中日の小笠原慎之介である。プロ9年の27歳、通算46勝の小笠原は、ポスティングシステムを利用して、メジャー移籍を目指しており、複数球団が獲得調査に動いているという。しかし、武田氏の意見は辛辣だ。 「挑戦するのは本人の自由だし、需要があるなら行ったほうがいいね。ただ、活躍するのは厳しいと思う。東海大相模高時代から彼を見ているけど、思ったより成長してないよね。真っ直ぐがよかったけど、意外にプロに入ってからは変化球ピッチャーになっちゃって、スケールが小さくなってしまった。あと、中日がいくら弱いと言っても、なかなか勝ち切らないじゃない。二桁勝利も9年で1回だけだし。やっぱりメジャーで通用するのは、日本で圧倒的に成績を残した選手だと思うよ」 また、阪神の青柳晃洋もポスティングシステムを利用して、メジャー挑戦の意向を示している。青柳はプロ9年で30歳、通算61勝だ。 「マジかって感じだよ。アメリカのボールは滑る。青柳のフォームを考えると滑りまくってコントロールつかないと思うけどな。でも、小笠原と同じく需要があるなら一回挑戦してもいいよね。経験になるから」
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