「小笠原慎之介(中日)がメジャーで活躍するのは正直厳しい」NHK解説者が“メジャー挑戦”に辛口な意見「ポスティングよりも海外FA権で」「日本で圧倒的成績を…」
「海外FA権で行ったほうがいい」
ただ、武田氏はこうした多くの日本人選手がポスティングシステムでメジャーに挑戦することに対して、「普通なら海外FA権で行ったほうがいい」と自身の考えを述べる(11月9日にはロッテが、佐々木朗希のポスティングシステムによるメジャー挑戦を容認すると表明した)。 そもそも、海外FA権とは一軍出場選手登録期間(年間145日以上)が9シーズンある選手に認められた権利。すべての球団と自由に交渉できる権利を持つ制度だ。一方、ポスティングシステムとは海外FA権を持たない選手が、所属球団の承認を得てメジャー入りを目指す制度。この場合は、移籍先の球団から所属球団への譲渡金が発生する。 「大谷や山本やダルビッシュのように、絶対的なパフォーマンスを残している選手なら、ポスティングでもいいと思う。でも、そうじゃない選手なら海外FAのほうがいい。ポスティングで急いでメジャーに行って苦労する人もいるからね。日本で実力と結果をつけて、海外FAで行ったほうが、通用すると思うし、選手としての市場価値も上がる。でも、野球人はメジャーが夢という人もいるから、若くして行きたいなら止めることはできないね」 奇しくも本稿で紹介した選手はみな投手だった。今季は主に大谷のバッティングに日本が沸いたが、来季は今回紹介した投手陣たちも列島を賑わせてくれるだろう。 <前編《大谷》編から続く>
(「メジャーリーグPRESS」沼澤典史 = 文)
【関連記事】
- 【前編《大谷翔平》編を読む】「彼がダルビッシュから打ったホームランが流れ変えた」大谷翔平でもフリーマンでもテオスカーでもなく…NHK解説者が選ぶ、ドジャースの“意外なMVP”とは?
- 【変わりすぎ写真】「ガリガリだったエンゼルス時代の大谷」→「大谷のう、腕が…“まるでハルク”」&愛される大谷翔平「ドジャースベテラン勢がニコニコ」まですべて見る
- 【あわせて読みたい】「(水原一平事件で)オオタニを疑う報道もあったよね…」ドジャース現地ファンに聞いた“大谷翔平への本音”「ベッツとオオタニが話すシーンが大好きさ」
- 【必読】「あれはオオタニがテオスカーを気遣ったんだ」ドジャースの控え捕手が語る“大谷翔平の優しさ”「オオタニはスターだし…緊張したよ」チームメイトの証言
- 【衝撃ルポ】「史上最悪のシーズンだったよ」大谷翔平が消えた“エンゼルスの今”…球団ワースト99敗、番記者に聞いた「ファンはオオタニにモヤモヤ」