初来日エジプト人の祖父と日本人ハーフ5歳孫娘の再会に感動の嵐「じぃじの反応は万国共通でほっこり」「2人が抱き合う姿に涙が出る」
◆日本での子育に「将来社会で活躍する人材に育っていると感じる」
――動画では、ルナちゃんの5歳の誕生日にゴールドのアクセサリーをプレゼントしていました。「エジプトのあの習慣に間違えない」と言っていましたが、どのような習慣なのでしょうか? 【恵さん】 父からもらったゴールドのアクセサリーは、お守りに近いイメージです。ヒエログリフ(古代エジプトの象形文字)のカルトゥーシュ(建築・デザインで装飾枠飾り)は、元々古代エジプトの偉人だけが持つもので、「シェンのリング」と呼ばれていました。「永遠の保護」の意味を持っています。いまはお守りのようなアクセサリーで、エジプト人のアイデンティティを表すものでもあります。 ――日本の浴衣姿のルナちゃんをお父様に見せた動画では、「浴衣姿のルナちゃんはまるで天使のよう」と人気を得ました。ルナちゃんの浴衣姿について、お父様やエジプトの方は、どのように言っていましたか? 【恵さん】 父は、初めて日本の浴衣を見たので、驚いていました。エジプトの皆には、「可愛い」「美人さん」と褒めてくれてルナちゃんも嬉しかったようです。なかには、日本の服だとわかってくれた人もいたようです。 ――エジプトにも浴衣や着物のような衣装はあるのでしょうか? 【恵さん】 いまのエジプトの言葉で伝統的な服装は「ガラべイヤ」といいます。元々古代エジプト時代では、女性は白いワンピースのような服装、男性は白いスカートのような服を着ていました。いまは男性も女性もワンピースに近い形の服になりました。少し前までは、エジプトの伝統的な服装は正直「ダサい」というイメージがありました。最近のエジプトの若者は、日本のように伝統的な服装をSNSなどで見せたり、楽しむようになりました。お祭りやビーチなどに着て行けるおしゃれなデザインの「ガラべイヤ」が増えています。 ――ルナちゃんは、どんなお子さんなのでしょうか? 【恵さん】 とても優しい子です。日本育ちということもあり、ルールを守り、細かい部分にも気の利く子どもです。そして、エジプトの血を継いでいるので、言語力が高いと思います。 ――日本とエジプトでの子育ての違いについて教えてください。 【恵さん】 日本で子育てを体験して、将来社会で活躍できる子どもに育っているように感じました。幼稚園や学校では、運動会や発表会、大掃除など、グループ活動が多くあり、協調性が養えるエジプトにない文化です。エジプトでは、アイデンティティーとコミュニケーションが第一と考えられています。エジプトの普通の学校でも、卒業のタイミングで少なくとも3ヵ国語が話せるように教育されます。私も高校卒業時には、アラビア語、英語、フランス語が話せました。