「はやぶさ2」カプセル内に砂 JAXA会見(全文3)大量の試料が必要な分析が行える
最初に砂を見たときの感想を聞きたい
読売新聞:ありがとうございます。溶液に溶かしてその成分を分析できるということでしょうか。 臼井:溶液に溶かす場合もあるし、あとは溶液にしてしまう、例えば酸で石を分解してしまったりとかするというのは、今回はできると思っています。 読売新聞:ありがとうございます。それから、初期分析チームのリーダーである橘先生にも今回、サンプルコンテナを開けて、最初に砂をご覧になったときのご感想をお聞きしたいんですけれども、よろしいでしょうか。 橘:はい。聞こえますでしょうか。 司会:すみません、橘さん、澤田さん、ちょっと音声のほうが途切れているようですが。 女性:解除できない。 澤田:ちょっと別ので。 司会:はい。今、ちょっと別のでという澤田さんの声がよく聞こえています。ちょっとループをしていますね。【***01:00:23】ループしております。少々お待ちください。 橘:切りますね。 司会:かなりループが激しく聞こえて。 橘:すみません。音声乱れまして申し訳ありません。 司会:今は大丈夫ですので、お願いします。
有機物をいろんな視点で解析することも可能
橘:これを見たときの感想は澤田さんと同じで、おお、という、なんて言うんですかね、うれしさというか、本当はもう1つ【****タイ 01:01:05】というのはあります。科学機器はいろいろ、カメラであったり、分光装置であったり、熱測定であったりっていう、いろんな成果を出してきた中で、サンプラーというのは弾丸発射したことは分かってたし、ちゃんとふたも閉めてきたことも分かってたんですけど、それが本当にどのぐらい働いたかというのは、われわれ、この「はやぶさ2」の旅の最後になってみないと分からないという【*****01:01:35】、だったので、【*****01:01:40】というところも見たときに驚きと同時に今、出てきた感情かなというふうに思っています。 初期分析に関しましては、【*****01:01:51】同位体、【***01:01:54】である場合に組織っていうような、【鉱物 01:01:56】やほかの物質がどういう組み合わせで存在するかというような情報も得られますし、先ほど臼井さんがおっしゃったような有機物をいろんな視点で解析するということも可能になってきます。また、ガスについてもいろんなことができると思ってますので、せっかくなので、今ちょっと移動中なんですけど、九州大学の岡崎さん、ガス分析のチームのリーダーをしてくださいますので、もし岡崎さんのほうからコメントあればお願いしたいと思います。岡崎さん、つながりますでしょうか。 岡崎:はい、岡崎です。聞こえますでしょうか。聞こえますか。 読売新聞:はい、聞こえております。 岡崎:九州大学の岡崎です。 読売新聞:よろしくお願いします。 岡崎:ガス分析を担当していたのですが、先ほど澤田、橘から説明あったように、コンテナの内部に大量のガスが封じられていました。そのガスの起源はリュウグウ岩石の鉱物の融解ですね。あるいは鉱物の表面がこすれることによって遊離してきたガスだと考えられます。ですので、初期分析の中ではせっかく大きな試料がありますので、もしそれを使うことができるのでしたら、真空中で機械的に破砕をして、同じようなガスが出てくるか。あるいはそのガスが【融解 01:03:16】にたまった年代はどういう年代だろうかということを調べることができたらいいなと考えています。以上です。