2024年野球界”私的”10大ニュース! 3位は歴史的低迷の西武、2位は悲喜こもごものドラフト、1位は……【連載・一志順夫コラム「白球交差点」vol.9】
9. 夏の甲子園、番狂わせ続出 甲子園にはやはり魔物がいるのか。報徳学園、大阪桐蔭、智弁和歌山、春の覇者・健大高崎までもが早々に敗退、筆者予想がことごとく外れまくる結果となった。下馬評の低かった大社が93年ぶりにベスト8入りする健闘が光った大会だったが、報徳学園戦で登板した馬庭 優太を一目見て「このピッチャーには手こずるだろうな」という予感だけは見事的中した。
10.巨人・戸郷 翔征、広島・大瀬良 大地ノーヒットノーラン、投高打低の加速化 2022年はロッテ・佐々木 朗希の完全試合含め5人、翌2023年も2人のノーヒッターが誕生したことに象徴される通り、近年は投高打低の傾向に拍車がかかっている。中日・髙橋 宏斗の防御率は一時期、1970年の村山 実(阪神)が残した0.98以来久しぶりの0点台を記録しそうなペースだった。球種の多彩化、平均球速の高速化などの要因から、投手優位の状況は今後も暫く続きそうだ。 一志順夫プロフィール いっし・よりお。1962年東京生まれ。音楽・映像プロデューサー、コラムニスト。 早稲田大学政経学部政治学科卒業後、(株)CBSソニー・グループ(現・ソニーミュージックエンタテインメント)入社。 (株)EPIC/SONY、SME CAオフィス、(株)DEF STAR RECORD代表取締役社長、(株)Label Gate代表取締役社長を務め、2022年退任。 アマチュア野球を中心に50余年の観戦歴を誇る。現在は音楽プロデュース業の傍ら「週刊てりとりぃ」にて「のすたるじあ東京」、「月刊てりとりぃ」にて「12片の栞」等、連載中。