【100歳の100の知恵】お金の貸し借りは仲たがいの元。親戚や親しい間柄でも避け、どうしてもなら返さなくて良い額だけ
101歳の長寿を全うした生活評論家、吉沢久子さんが日々の生活のなかで見つけた「幸せに生きる方法」「暮らしのアイデア」「簡単に作れるおいしい料理」は今の時代を生きる上でもヒントがいっぱい。エッセイ集『100歳の100の知恵』(中央公論新社)から吉沢さんの極意を1つずつ紹介します。 * * * * * * * <100歳の100の知恵 96> ◆<私のしないこと十訓>『親しい間柄でも金銭の貸し借りはしない』 親しい人との間でも、金銭の貸し借りはしてはいけないと思います。貸し借りがきっかけでつきあいがなくなったり、仲がこじれるのは、よくあること。 若いときにそういうことを身のまわりでよく見てきたので、私は一切、金銭の貸し借りはしないと心に決めて生きてきました。 ただ、親戚や本当に仲のいい人が困っており、融通してほしいと頼まれると、なかなかむげには断れないものです。 そういう場合はなにがしかのお金を用意し、「私に今できるのはこれだけなの。これは返さなくていいから、役立ててちょうだいね」という言い方をすると、角が立ちません。 いったんお金を貸してしまうと、なかなか返ってこなかったとき、催促をするほうもつらいもの。身内であっても、やはりお金の貸し借りはできるだけ避けたほうがいいと思います。
吉沢久子
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