「おおおぉぉぉ」ラグビー早明戦、なぜ名勝負が生まれるのか? 第100回を終えて考える“赤黒”と“紫紺”の歴史「解説席の五郎丸も田村優も…」
明治に浸透する北島哲学
ここからは余談である。 明治大学構内にある立派なリバティタワーに入った時のこと。トイレに入って驚いた。 「もう一歩 前へ!」 そう書いてあった。 北島哲学が、こんなところにまで浸透しているとは! 私は感嘆した。 もうひとつ。 第100回早明戦のあと、家に帰ってNHK、そしてJ SPORTSをチェックすると、最後に早稲田が必死に明治を押し出したシーンで、NHKで解説していた早大OBの五郎丸歩は、こう言った。 「いやああああ」 まったく同じタイミングで、明大OBの田村優は、こううめいた。 「ああああああ」 世界を舞台に戦ったふたりも、あの瞬間だけはひとりのOB。 早明戦は、人を純粋にさせる。 だから、尊い。
(「スポーツ・インテリジェンス原論」生島淳 = 文)
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