マルティンがフランスGP以来の優勝。ザルコは今季ベスト、ホンダ最高位9位を獲得/MotoGP第15戦インドネシアGP
9月29日、MotoGP第15戦インドネシアGPの決勝レースがプルタミナ・マンダリカ・インターナショナル・サーキットで行われ、MotoGPクラスはホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)が優勝を果たした。 決勝レースは気温29度、路面温度56度のドライコンディションで行われた。ホールショットを奪ったのはマルティンで、2番手にエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ・レノボ・チーム)、3番手にペドロ・アコスタ(レッドブルGASGASテック3)が続く。その後、アコスタはバスティアニーニをかわして2番手に浮上した。 フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)は6番手、マルク・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)は7番手である。 スタート直後、2コーナーでは後方で多重クラッシュが発生した。ジャック・ミラー(レッドブルKTMファクトリーレーシング)、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)、アレックス・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)、ルカ・マリーニ(レプソル・ホンダ・チーム)が転倒、リタイアとなった。 トップのマルティンは2番手のアコスタに1.5秒の差を築き、アコスタも接近すべくマルティンに近いラップタイムを刻む。10周目を迎え、その差は1秒ほどに縮まった。アコスタはマルティンとの差をさらに縮めていく。 この時点で、3番手はフランコ・モルビデリ(プリマ・プラマック・レーシング)で、アコスタとは1秒以上の差がある状況。4番手はマルコ・ベゼッチ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)、5番手がバスティアニーニ、バニャイアは6番手を走っていた。 マルク・マルケスはこの後ろの7番手を走行していたが、12周目にマシンが白煙を吹いた。その後コースサイドにマシンを止め、リタイアとなった。 16周目、モルビデリ、バスティアニーニによる3番手争いが激化する。バスティアニーニはモルビデリをかわして3番手に浮上した。タイヤマネージメント巧者のバスティアニーニは、モルビデリとの差をすぐさま広げ、ギャップは2秒になった。 20周目、バスティアニーニがファステストラップを叩き出す。しかしその直後、1コーナーでスリップダウン。バスティアニーニはリタイアとなった。 バスティアニーニの後方では、モルビデリ、ベゼッチ、バニャイアが集団を形成しており、バスティアニーニのクラッシュによってモルビデリが再び3番手にポジションを上げた。23周目にはバニャイアがベゼッチをかわし、4番手に浮上。さらにモルビデリもオーバーテイクして3番手に浮上した。 トップを走るマルティンは、一時はアコスタの接近を許したものの、以降は再び差を広げ、結果的にアコスタを寄せ付けなかった。マルティンはポール・トゥ・ウインで今季3勝目を挙げた。マルティンにとって、第5戦フランスGP以来の優勝である。 アコスタは2位を獲得。今季4度目の表彰台を獲得している。バニャイアは3位を獲得。インドネシアGPの結果、チャンピオンシップのランキングトップのマルティンと、ランキング2番手のバニャイアとの差は24ポイントから21ポイントに縮まった。 4位はモルビデリ、5位はベゼッチが獲得。6番グリッドからスタートしたファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)は、7位でゴール。第13戦サンマリノGPから3戦連続で7位フィニッシュを果たしている。 ホンダ勢としては、スプリントレースで8位フィニッシュのヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)が9位でゴールした。ザルコにとっての今季自己ベストおよびホンダとしての今季ベストリザルトでもあった。 中上貴晶(イデミツ・ホンダLCR)は11位でゴール。9名がリタイアとなったサバイバルレースを完走した。 [オートスポーツweb 2024年09月29日]