天気による体調不良は「気象病」雨の日に頭痛?寒暖差でかゆみ?ジメジメしているとめまい?気象条件と体調の関係
特定の季節に現れる「季節病」
気象病という言葉と似ているが、特定の季節に現れる「季節病」と呼ばれる病気もある。代表的なものとして花粉症があり、日本人の約4割が罹患しているともいわれている。その他には、夏の熱中症や夏バテがあり、水分補給をこまめにする、涼しくて風通しの良い場所で過ごす、無理をせず休憩を取る、栄養のある食事をするなどの対策がある。 秋は気管支喘息や関節痛の悪化がある。冬はインフルエンザの流行だけではなく、脳卒中や心筋梗塞などの発症や悪化のリスクが高い。また、ヒートショックは冬の入浴時に発症することが多い。温度の低い脱衣所や浴室から、熱い湯船に浸かることで引き起こされるので脱衣場を暖房器具で暖めておくなどして、注意が必要だ。 天気の変化以外にも、自律神経の乱れを引き起こす要因として日々の生活で受ける心身のストレスがある。ストレスのない日々を送ることはなかなか難しいかもしれないが、自分に合った気分転換をしたり、深呼吸をしてリラックスする時間を意識的につくったりするなどして、ストレスを溜め込まないようにしていきたいものだ。 【執筆:日本気象協会】
日本気象協会