天気による体調不良は「気象病」雨の日に頭痛?寒暖差でかゆみ?ジメジメしているとめまい?気象条件と体調の関係
蒸し暑い時期の汗のかき方に注意
気象病には湿度も関係している。 湿度が高いと空気中には水分がたくさんあり、体から汗が出ても蒸発しにくい。このため、汗が体温を下げるという役割が上手く果たせない。また、皮膚に汗の膜ができて汗の穴をふさいでしまい、体内から汗を出しにくくなることで、熱が体内にこもってしまう。 これによって血液の循環が滞り、適温を保てずに体が冷えてしまうこともあるそうだ。 湿度が高いことによって、自律神経が乱れるだけではなく、頭痛やめまい、肩こりなどの症状が現れることもある。 梅雨の時期は特に気温や湿度が高くなるため、気象病の症状が悪化しやすくなる。 快適に感じる温度や湿度には個人差があるが、室温に関しては一般的な目安として、夏場は温度を25~28℃、湿度は45~60%に維持すると、室内では比較的過ごしやすい。 さらに、綿や麻など汗の蒸発を防がない素材の服を選ぶ、汗を放置せずにハンカチやタオルでこまめに拭くといった些細な対策が、実は非常に効果的だ。これらの対策は気象病だけではなく、熱中症対策も兼ねている。
「気象病」を和らげるには
気象病の鍵となっているのは自律神経であり、自律神経のバランスを整えることが必要だ。そのためには、日頃から規則正しい生活を心掛け、適度な運動をすることが望ましい。血行を良くすることも有効で、首回りのマッサージをしたり、ストレッチをしたり、姿勢を良くすることも気象病の改善に役立つ。 また十分な睡眠時間を確保することも重要である。心地良い睡眠のための生活習慣をつけると良さそうだ。具体的には、寝る3時間くらい前までに食事を済ませておく。 お風呂は就寝の2~3時間前に入り、体を温める。入浴はシャワーで済まさずに湯船に浸かるというのも快眠に効果的だ。また、眠る前にはスマホやテレビなどのブルーライトを浴びないようにしよう。 朝は目覚めたらカーテンを開けて、部屋に太陽の光を入れることで体内時計をリセットさせることも大切である。