東京SG、リーグワン初優勝へ! 小野新HC「誰が見てもアグレッシブとわかるチームに」
『NTTジャパンラグビー リーグワン』初タイトルを見据える東京サンゴリアスが9月17日、トレーニングを公開。練習後に小野晃征新HCがメディア対応を実施。新指揮官はスローガンに「WIN THE ONE」を掲げた。 【PHOTO】福田健太(東京サンゴリアス)、田中澄憲GM(同) 「サントリーのDNA、誰が見てもアグレッシブにプレーしていることがわかるチームをつくっていきたい。求められる結果はひとつ。そのために目の前のことを集中してやっていきたい」 東京SGと言えば、アグレッシブ・アタッキング・ラグビーである。小野HCはメンタルとフィジカル、両面からアプローチするという。 「どれだけゲームに参加するか、どれだけ仲間のために身体を張るのか。アグレッシブ・アタッキング・ラグビーのマインドとフィジカルに分けて強化したい。自分たちのラグビーをイメージして、それをやり切るだけの身体づくりをしていきたい」 CTB中村亮土やWTB/FB松島幸太朗、代表引退を宣言したSH流大など日本代表の主力BK陣が揃うプレシーズンを過ごし、さぞやチームづくりもはかどるかと思いきや、小野HCは選手目線で否定した。 「日本人選手の目標は日本代表なので、この状況はよくない。代表に選手を輩出して、選手がチームに戻って来て代表での経験を還元してもらうのがいいサイクル」 小野HCは目標を実現するために、スローガンの徹底の重要性を説いた。 「チームとしての目標は優勝。そのために『WIN THE ONE』。目の前の練習に勝っていき、次の日につなげてくことが大事」 同日、前任の田中澄憲GMも囲み取材を行った。後任に小野を選んだ理由をこう明かした。 「ふたつ理由がある。ひとつはサントリー独特のスタイル、カルチャーがあるので、それを引き継ぎながら進化させることができる人物であること。もうひとつ、今季のチームは外国人が多い。一番はコミュニケーション。選手に近く、英語も話せるので、対話しながらいいものを作っていける人間なので、そこに期待している」 また、今季よりトヨタヴェルブリッツから加入したSH福田健太も記者たちの前に現れた。移籍の決め手を次のように口にした。 「2027年に(『ラグビーワールドカップ(RWC)』へ)行くために成長したい、どこに行くのが自分の成長につながるかを考えた。アーロン・(スミス)とトヨタでやるのも成長するのは重々承知しているが、試合に出て成長したい。2023年(『RWC』で)ナギ(流)から学んだことも大きかった。ゲームコントロールやFWを動かす細かいところ、エリアマネジメントなどラグビーの考え方を学んだ。ここに来たらライバルだが、いい選手はどこに行っても出られると思うし、誰がHCでも出られると思う」 3月に負ったハムストリングの肉離れから順調に回復している福田はフル稼働を誓った。 「先週からSHの動きも取り入れてトレーニングしている。今季完走できるように身体づくりをしているところ。サントリーの選手として信頼を得て、どんどん積み上げていきたい」 『NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25』ディビジョン1は12月21日(土)~2025年5月11日(日)・レギュラーシーズンを戦い、5月17日(土)~6月1日(日)・プレーオフトーナメントで覇権を争う。東京SGは12月21日(土)・味の素スタジアムでの開幕戦に埼玉ワイルドナイツを迎え撃つ。