北朝鮮、極超音速ミサイル発射か EEZ外に落下、探知難しく
【ソウル共同】韓国軍合同参謀本部は6日、北朝鮮が同日正午(日本時間同)ごろ、首都平壌付近から弾道ミサイル1発を日本海側へ発射したと明らかにした。軍関係者によると、固体燃料式の極超音速ミサイルの発射実験だった可能性がある。防衛省によると、最高高度は100キロ程度で約1100キロ飛行し、日本のEEZ外に落下した。 北朝鮮は、低高度で変則的な軌道を取るため探知が難しい極超音速弾頭を搭載したミサイルの開発を進めている。北朝鮮の弾道ミサイル発射は昨年11月5日以来で今年初めて。 米国のブリンケン国務長官と韓国の趙兌烈外相が6日昼にソウルで会談するタイミングでの発射。両氏は北朝鮮を強く批判した。トランプ次期米大統領の就任前に攻撃能力を誇示し、安全保障協力を強める日米韓をけん制する狙いがありそうだ。 石破茂首相は6日の記者会見で「回数を重ねるごとに技術が上がっていることに重大な懸念を持っている」と述べた。
北朝鮮が昨年発射した固体燃料式の極超音速ミサイルと形状が類似し、性能を改良した可能性がある。